2025年10月30日
美容医療の選択肢が広がる近年は、プルリアルのような注入製剤に関心をもつ方が増えています。
一方で、プルリアルを受けた後に献血はできるのかを心配して、施術を迷う方も少なくありません。
日本の献血基準にはいくつかの制限があり、美容施術の種類によっては献血ができないケースも存在します。
この記事では、プルリアルの成分や特徴、献血との関係について詳しく解説します。
施術前に基本的な情報を知っておき、いざというときに参考にしてください。

プルリアル(プルリアルデンシフィア)は、フランスのMD Skin Solutions社製品で、ヨーロッパの医療機器規格であるCEマークを取得しているフィラー(注入剤)の一種です。
美容医療では、シワや肌質の改善、輪郭の補正、肌全体の質感改善などに用いられています。
ここでは、プルリアルの特徴や成分、シリーズの使い分けについて解説します。
プルリアルは、お悩みに合わせて使い分けができるラインナップが揃っているのが特徴です。
顔全体の乾燥やハリ不足など質感のお悩みや肌を内側から健康に育てたい方には、ポリヌクレオチド(PN)が配合されたプルリアルデンシファイが向いています。
他にも、目元や口元のシワには柔らかいテクスチャーのプルリアルシルクが適しています。
フェイスラインの補正や深いシワには弾力・輪郭形成が可能なプルリアルバイオスカルプチャーが選択されることが多いです。
このような選択肢があることで、人それぞれのお悩みに合わせて細かく治療計画を立てられます。
プルリアルデンシファイには、ポリヌクレオチド(PN)、ヒアルロン酸、マンニトールが配合されています。
これらは体内で徐々に分解され、自然に代謝されていきます。
PNは、サケ由来のDNA断片を生成した成分で、生体適合性が高くなじみやすいのが特徴です。
製造過程でタンパク質を除去しているため、免疫反応を起こしにくい工夫がされていますが、魚・魚卵アレルギーの方は使用できない可能性があります。
PNには、弾力や水分保持機能の改善、細胞の増殖や再生の促進、抗炎症作用、血流改善などさまざまな作用があるとされ研究が進んでいます。
また、線維芽細胞を刺激し、コラーゲンやエラスチンの産生を促すため、肌全体を内側から育てる「肌育」にも適している成分です。
プルリアルデンシファイに配合されているのは非架橋ヒアルロン酸で、分子同士が結合されていないため、組織内での拡散性が高いとされています。
高い保水力をもち、ボリューム向上やハリを与える効果が期待できます。
また、プルリアルバイオスカルプチャーは、3種類のヒアルロン酸が配合されている新しいタイプのヒアルロン酸製剤です。
高・中分子は効果が分子が硬く結合されて長持ちする架橋ヒアルロン酸、低分子はコラーゲン生成に作用する非架橋ヒアルロン酸です。
マンニトールは糖アルコールの一種で、抗酸化作用をもち、細胞環境を安定させる働きがあるとされています。
プルリアルに配合されているのは、ヒアルロン酸の分解を遅らせ、効果を持続させるためです。
酸化ストレスから肌を守る作用もあるとされ、紫外線や外からの刺激を軽減し、健康な肌へ導くサポートをする役割も担っています。
プルリアルには主に3つのシリーズがあり、目的に応じて使い分けが可能です。
| デンシファイ | PN非架橋ヒアルロン酸マンニトール | 顔全体や首・デコルテに対応肌育・小ジワ・乾燥・肌荒れ・ニキビ跡潤いやハリ、弾力改善など |
| シルク | PN | 目元や口元などデリケートな部位向き小ジワ・クマ・くすみ妊娠線・瘢痕改善など |
| バイオスカルプチャー | 高・中・低分子のヒアルロン酸 | ボリューム補正に向いているたるみ・深いシワ・フェイスライン補正など |
どのラインが適しているかは、カウンセリングで希望を聞き取り、医師の診断のもと選択されます。

献血は社会貢献のひとつですが、無条件に行えるわけではありません。
美容医療を受けた場合、施術の内容によっては献血を控える必要があるケースも存在します。
ここでは、献血の基準と美容施術の関係について解説します。
日本での献血には、年齢や体重、健康状態に関する、日本赤十字社が設けた基準があります。
(参照:「献血基準」日本赤十字社)
年齢の下限・上限や体重の制限、血圧や体温の安定など、さまざまな基準を満たしたうえで同意のもと献血が行えます。
さらに、一定期間内に輸血や手術を受けた方、感染症の可能性がある方などは献血ができません。
服薬状況や海外渡航歴も基準に含まれていて、安全性を保つために細かく定められています。
提供する側とされる側、双方の安全を守るために複数の条件に基づき、実施されているのです。
美容施術のなかでも、プラセンタ注射を受けた場合は献血ができない制限があります。
プラセンタ注射は、ヒト胎盤由来の成分を使用しているため、理論上はウイルスを含めた未知の感染因子を排除できない可能性があると考えられています。
そのため、安全性の観点から厳しい制限が設けられているのです。
日本赤十字社は、プラセンタ注射に対して慎重な予防的対応を行うと公表しています。
平成18年10月10日より、「過去にプラセンタの注射薬を使用したことがある方からの献血を、当面ご遠慮いただくことになりました」と明記されています。
(参照:「ヒト胎盤(プラセンタ)由来製剤について」日本赤十字社)
これにより、過去1度でもプラセンタ注射の施術経験がある方は、献血の制限対象となります。
なお、健康食品や化粧品、内服薬は制限対象に含まれていません。
美容や健康のためにプラセンタを検討している方は、今後献血を希望する可能性があるかどうかを、事前に考えておくことが重要です。
プルリアルは、PNやヒアルロン酸、マンニトールといった成分で構成されていて、いずれもヒト由来ではない点で、プラセンタとは異なります。
そのため、プルリアル施術を受けても、献血制限の対象にはなりません。(2025年9月時点)
ただし、施術後に腫れや炎症が残っている場合や体調が万全でない、他の基準を満たしていない場合は、献血を控えましょう。
また、今後プルリアルを含めた他の施術を受けたことが制限の対象になる可能性も、ゼロではありません。
献血を検討する際は、会場のスタッフや担当医師に「プルリアル施術を受けた」と申告して、献血可能か確認しましょう。

プルリアルは体内で分解・代謝されていく注入剤ですが、施術直後は身体が変化に順応している時期です。
そのため、ダウンタイムと呼ばれる回復期間があり、腫れや赤み、内出血などの症状が現れる場合もあります。
献血を検討している方は、体調や皮膚の状態が安定しているのが前提となるため、ダウンタイムの過ごし方が重要です。
プルリアルの成分は、体内で分解・代謝されるため、永続性はありません。
ヒアルロン酸は、ヒトの体内にも存在する物質で、酵素により分解され、水と二酸化炭素に変化して、体外へ排出されます。
ポリヌクレオチド(PN)は核酸の断片でもあり、体内で分解されて再利用または排出されるため、長く残ることはありません。
マンニトールも同様のため、これらの成分でできているプルリアルは身体に蓄積する製剤ではなく、時間の経過とともに自然に分解されるものです。
ただし、分解速度には個人差があり、代謝の早さにより持続時間が異なります。
プルリアルの施術後、いつから体調が回復して献血が可能になるかは、人によって違います。
プルリアル施術後には、軽度の腫れや赤み、内出血が起こることがあります。
通常は数日〜1週間ほどで落ち着きますが、その期間の過ごし方は仕上がりや回復に影響します。
長時間の入浴や激しい運動、サウナ、飲酒などは、数日は控えることが推奨されているため、医師の指示に従いましょう。
これらの行為は血流を促進し、ダウンタイムの症状を悪化させる可能性があるため、注意が必要です。
また、施術部位のマッサージや圧迫も刺激になるため控えてください。
施術後の肌は敏感になっていて、色素沈着や乾燥を防ぐためにも、紫外線対策と十分な保湿も欠かせません。
このようなダウンタイムの過ごし方を意識することで、回復がスムーズに進み、献血だけでなく大切な予定を迎えやすくなります。
プルリアル施術を受けた後に献血を希望する場合は、以下のことを確認しておきましょう。
赤みや腫れが落ち着いているかは、始めに確認する項目です。
炎症が残っている状態で献血を行うと、身体への負担が大きくなる可能性があります。
発熱や倦怠感などがある場合は、献血をせずに、体調回復が優先です。
また、プルリアル自体は献血制限の対象ではありませんが、施術を受ける際に医師に確認しておくことも重要です。
不安な場合は、献血会場でも再度確認を行うとよいでしょう。

プルリアルは比較的新しい美容医療製剤であり、効果の出方や持続時間には個人差があります。
施術を受ける前に自分の目的を明確にして、プルリアルについて理解しておくことが大切です。
ここでは、プルリアルの施術前に知っておきたいことをまとめました。
プルリアルの効果の出方は、使用するシリーズや注入部位によって異なります。
特に、PNが主成分のデンシファイやシルクでは、ゆっくり効果が現れ、数週間〜数か月かけて肌質やハリが整っていくのが特徴です。
一般的には初期治療として3〜4週間ごとに3回の施術を行い、その後約3か月ごとのメンテナンスが推奨されています。
持続時間には個人差がありますが、6か月〜1年ほどと考えられています。
ただし、あくまで目安であり、代謝の早さや生活習慣、アフターケアによっても異なるため、必ずしも当てはまるとは限りません。
プルリアルは、生体適合性の高い成分が主体のため、注入後は時間とともに分解され、吸収・排出されるのが特徴です。
長く体内には残らず、継続的に施術を重ねることで肌の質感向上や肌育、輪郭の補正をすることに重点を置いています。
例えば、ボツリヌストキシン製剤による筋肉の働きを調整する治療や、レーザーによる肌表面への治療という点で、作用やアプローチが違います。
プラセンタはさまざまなアンチエイジング効果が期待でき、局所よりも全身的な健康や体調改善を目的としています。
なお、プラセンタはヒト由来の成分により献血不可ですが、プルリアルを始め他の製剤に関しては、献血制限の対象ではありません。(2025年9月時点)
プルリアルを検討する際は、信頼できるクリニックを選び、施術経験や実績の豊富な医師に相談することが重要です。
どのシリーズを選ぶか、どの部位にどれくらいの量を注入するかなどの施術計画により、仕上がりが大きく異なります。
また、既往歴や服薬状況、生活習慣などを伝え、施術に適応しているかを相談することも大切です。
体質や状況により、施術回数が変わることも考えられるため、正直に申告しましょう。
カウンセリングで情報や希望、目的を共有して、自分に合った計画を立てることにつながります。
プルリアルはPNを主成分とする注入製剤で、しわの改善や肌質のサポートなど、幅広いお悩みに対応しています。
PNやヒアルロン酸、マンニトールは、体内で分解・排出され、成分は残らないとされています。
プラセンタ注射とは異なり、ヒト由来成分を使用していないため、現時点でプルリアル施術自体は献血の制限の対象とはなっていません。
ただし、施術後すぐに献血ができるとは限らず、体調や施術部位の回復が前提となります。
今後献血を予定している方は、施術前に医師へ相談して確認してみてください。
プルリアルの施術を検討する際は、自分に合った方法とタイミングを見極めて納得のうえで選択しましょう。
BIJOU CLINICは、プルリアルシルクを手打ち注射、デンシファイは水光注射・ターゲットクールにも対応しております。
人それぞれの肌のお悩みに向き合い、丁寧なカウンセリングを行い、本当に必要な治療をご提案させていただきます。プルリアル治療に興味がある方、肌育に関する疑問や不安がある方は、BIJOU CLINICへご相談ください。
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