プルリアルは手打ちと機械打ちどっちを選ぶ？違いと選び方を解説

美容治療で注入製剤を検討する際、手打ちと機械打ちのどちらを選んだらよいのか迷う方は少なくありません。

プルリアルはポリヌクレオチド（PN）やヒアルロン酸などを配合した製剤で、注入方法によってメリット・デメリットがあります。

この記事では、代表的な方法として、手打ち注射・水光注射・ターゲットクール（ブースティングモード）の特徴と、選び方のポイントを詳しく解説します。

どの方法が自分に合っているのか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

プルリアルの注入方法

プルリアル（プルリアルデンシフィア）は、ポリヌクレオチド（PN）やヒアルロン酸などを組み合わせた注入製剤です。

ヨーロッパ発の製品で、日本でも美容皮膚科にて肌質改善やボリューム補正などを目的に導入が進んでいます。

注入方法は大きく「手打ち注射」と「機械打ち」に分かれ、それぞれに特徴があります。

施術を受ける際は、目的や希望を医師にきちんと伝え共有したうえで、方法を選択することが重要です。

注入方法による違いとは

同じプルリアルでも、アプローチ方法が異なるとメリット・デメリットも違うため、よく理解して選択しましょう。

手打ち注射は医師が注射器を直接操作するため、層の深さや注入量を細かく調整できるのが特徴です。

機械打ちは、水光注射やターゲットクールといった専用のデバイスを用いて、広い範囲に均一に注入が可能な方法です。

なお、クリニックによりますが、注入方法が変わるとプルリアルの同じ量・同じ部位でも費用が異なることがあるため、事前に確認しておきましょう。

プルリアルに期待される効果

プルリアルは、シワの改善から肌質のサポートまで、幅広く用いられています。

ポリヌクレオチド（PN）を主成分としたデンシファイ・シルクは、肌の質感改善に適しているシリーズです。

ヒアルロン酸を主体とした、ボリュームを補い保水性の高いバイオスカルプチャーと合わせ、主に3種類が展開されています。

特に、PNはサケのDNAから精製されていて、肌の弾力や水分保持の改善効果が期待でき、研究が進んでいる成分です。

初期治療（約1か月ごとに3回の施術）後は、3〜6か月ごとのメンテナンスをすることにより、6か月〜1年ほど持続するとされています。

ただし、持続時間には個人差があり、施術方法によっても異なります。

手打ち注射によるプルリアル

手打ち注射は、医師が注射器を直接操作して薬剤を注入します。

デザイン性が必要な部位や細かい調整に適していますが、医師の技術や経験が不可欠です。

手打ち注射の特徴

手打ち注射では、医師が注入層や量をコントロールできます。

人それぞれの顔立ちや希望に合わせ、自然な仕上がりを目指しやすい方法です。

例えば、目元や口元のシワ、ほうれい線など、細かいラインをピンポイントで狙うときに適しています。

また、左右差のある部位や、フェイスラインの補正・形成にも用いられることが多いです。

ダウンタイムは腫れや内出血などが数日〜1週間程度出る場合がありますが、体質や注入量によって異なります。

手打ち注射のメリット

手打ち注射のメリットは、自由度が高く調整がしやすい点です。

部位ごとに深さや量を変えられるため、細かな凹凸やシワに対応しやすく、デザイン性が必要な部位に適しています。

経験豊富な医師であれば、表情の動きを踏まえて自然な変化を得られるように調節することが可能です。

また、比較的早く効果が現れる傾向があるため、大事な予定に合わせて施術を行いたい方にも選ばれやすい方法です。

手打ち注射は、個別の悩みを改善したい場合や、細かい調整を重視する場合に向いています。

手打ち注射のデメリット

手打ち注射のデメリットは、施術者の技術や経験により仕上がりに影響する点です。

経験が浅い場合、左右差が残ったり、不自然な仕上がりになったりする可能性があります。

そのため、施術前に医師の技術や経験の豊富さを確認しておくことが重要です。

カウンセリングの際は、疑問や不安をきちんと伝え、医師とよく話し合いましょう。

また、手打ち注射では針を繰り返し刺す必要があり、腫れや内出血が出やすく、肌が敏感な方にとっては負担が強い場合があるため、注意が必要です。

広い範囲に均一に行き渡らせるよりも、デザイン性を優先する方法のため、全体的な質感改善を希望する方には不向きな方法とされています。

水光注射によるプルリアル

水光注射は、均一かつスピーディーに薬剤を注入することができます。

広い範囲への施術に向いているプルリアルデンシファイが用いられることが多いですが、どのシリーズが適しているかは医師の診断が必要です。

水光注射の特徴

水光注射は、専用マシンを使用して複数の極細針から薬剤を均一に注入する方法です。

使用されるマシンはクリニックにより異なりますが、プルリアルで使用されることの多いハイコックスについて解説します。

水光注射では、薬剤がもつ効果に加えて創傷に対する自己再生作用で、コラーゲンの産生を促します。

皮膚の浅い層に広く薬剤を届けられるため、顔全体のうるおいやハリ感を高めたい方に適した施術です。

施術直後は赤みや点状出血が出ることがありますが、多くは数日で落ち着いてきます。

ダウンタイムが比較的短いため、仕事や日常生活に支障が出にくいとされています。

敏感肌の場合は反応が強く出ることもあるため、カウンセリングで適応を確認することが大切です。

水光注射のメリット

水光注射は、肌全体を均一に整えられることがメリットに挙げられます。

顔全体の乾燥やくすみが気になる方には、うるおいや透明感を引き出しやすく、自然な印象の改善につながります。

また、広範囲の施術部位に対応できるため、部分的よりは肌質全般を向上させたい場合に適している方法です。

注入量や針の深さが機械によりコントロールされるため、目的に応じたカスタマイズが可能です。

水光注射のデメリット

水光注射は広い範囲を得意とする反面、ボリューム補填を目的とする施術には向きません。

浅い層にごく少量ずつ均一に注入される仕組みのため、ほうれい線や深いシワを改善するには限界があります。

また、複数の針を同時に刺すため、施術直後に点状の赤みや細かい内出血が目立ち、場合によっては数日間メイクで隠す必要があります。

皮膚の状態や体質によっては、腫れや赤みが長引くこともあるため、事前にリスクについてもよく確認しておきましょう。

ターゲットクール（ブースティングモード）によるプルリアル

ターゲットクールは、CO2ガスを用いて冷却機能を備えた機器を使用することにより、肌への刺激を軽減する効果が期待できます。

いくつかのモードのなかでも、ブースティングモードは薬剤を氷の針状にして肌に浸透させることができ、プルリアル施術にも対応しています。

ターゲットクールの特徴

ターゲットクールは、皮膚の表面を冷却しながら薬剤を注入する仕組みをもつ施術方法です。

冷却によって痛覚が鈍り、注入時の刺激を和らげるため、痛みが苦手な方でも比較的受けやすいとされています。

CO2ガスの冷却噴射で皮膚を急速冷却し、肌の角質層が一時的に変化することで、薬剤の浸透性が高まる仕組みです。

また、ブースティングモードを利用すると薬剤が真皮層まで届きやすく、効率的に浸透しやすくなる効果が期待できます。

顔全体に均一にアプローチできるのも魅力で、導入が進んでいる方法です。

施術直後には赤みや軽い腫れが見られる場合もありますが、冷却による鎮静効果が加わるため、ダウンタイムは比較的短く数日程度で落ち着くことが多いです。

肌の質感を整えることを目的として、広範囲をケアしたい方に選ばれることが増えています。

ターゲットクールのメリット

ターゲットクールのメリットは、痛みに配慮できる点です。

冷却により皮膚の感覚を抑えながら施術できるため、従来の注入方法に比べて痛みを感じにくいとされています。

機械制御によって広範囲に均一な注入が行えて、顔全体の質感改善にも向いている方法です。

また、ブースティングモードで採用されている「アイス・ニードリング技術」により、薬剤の変質を防ぎ浸透させることができて、安定した効果が期待できます。

ターゲットクールのデメリット

ターゲットクールは、水光注射と同様に広い範囲の施術に向いている一方、細かいデザインが求められる部位には不向きです。

例えば、深いほうれい線や唇のボリューム補填など、ピンポイントの修正が必要な施術には、ターゲットクールよりも手打ち注射の方が適しています。

また、寒冷アレルギーがある方や冷感に弱い方は、個人差はありますが、反応が強くなる可能性があるため、医師に相談が必要です。

CO2ガスに対する過敏反応があるか事前に確認が必要なため、アレルギー体質の方は慎重な判断をしましょう。

手打ち注射と機械打ちの選び方

プルリアルは、手打ち注射・水光注射・ターゲットクールといった、主に3つの方法で施術されます。

それぞれに特徴があるため、どの方法を選ぶか迷ってしまうかもしれません。

ここでは、施術方法の選び方のポイントについて解説します。

部位別の向き・不向きで選ぶ

施術方法をどのように選ぶかは、どの部位を改善したいかによって異なります。

手打ち注射は、目元や口元、フェイスラインなど、デザイン性が必要で形を整えるような部位に適しています。

水光注射は、顔全体のうるおいやトーンを均一に改善したい場合に選ばれることが多いです。

ターゲットクールは、広範囲のケアと、痛みの軽減を両立したい方に向いています。

それぞれの方法の向き・不向きを理解して、自分の目的を明確にしておくと、選びやすくなるでしょう。

目的別で選ぶ

施術方法を選ぶ際は、目的を明確にすることが重要です。

例えば、手打ち注射は変化が実感しやすく、部位ごとの繊細な調整が可能です。

肌全体のお悩みに広く対応するには、皮膚の浅い層に均一に注入ができる水光注射が適しています。

ターゲットクールは冷却機能が特徴で、広範囲のケアと快適な施術環境が両立できる点が特徴です。

このように、効果の実感、肌全体のケア、快適さを重視など、目的に応じて施術方法を比較すると、自分に合った方法を見極めやすくなります。

ダウンタイムや仕上がりで選ぶ

部位や目的のほか、それぞれの方法ごとのダウンタイムや仕上がりを比較して選ぶのも有効です。

決まっているスケジュールに合わせて施術をしたい方は、ダウンタイムが短い傾向にある水光注射やターゲットクールが向いています。

点状出血や赤みが出ることはありますが、数日で落ち着くことが多いため、週末や在宅日に合わせやすく予定が立てやすいでしょう。

一方で、細かいデザインが求められる部位の施術をしたい方や局所的な施術には、医師が注入量や深さを調節可能な手打ち注射が適しています。

腫れや赤みなどのダウンタイムは、機械打ちと比較すると数日〜1週間ほどと長くなる傾向があるため、予定に余裕をもつことが推奨されます。

まとめ

プルリアルの注入方法は、主に手打ち注射・水光注射・ターゲットクールがあります。

手打ち注射はデザイン性に優れ、特定の部位を繊細に整える施術に向いています。

水光注射は、顔全体のトーンアップや質感改善に適している方法です。

ターゲットクールは広範囲を整えることが可能で、痛みが苦手な方に選ばれる傾向があります。

どの方法が合っているかは、どの部位を改善したいか、どんな仕上がりを望むか、スケジュールとの兼ね合いなど、さまざまな条件によって異なります。

それぞれのメリット・デメリットを理解し、医師とよく話し合って、目的に適した方法を選びましょう。

BIJOU CLINICは、プルリアルシルクの手打ち注射、デンシファイは水光注射（ハイコックス）・ターゲットクールにも対応しております。

丁寧なカウンセリングを行い、患者様のご希望や目的に合わせて、適切な施術方法をご提案いたします。プルリアルの施術方法に迷っている方、それぞれの詳しい特徴を知りたい方は、ぜひBIJOU CLINICへご相談ください。