プルリアルは麻酔なしでも受けられる？施術中の痛みとダウンタイムについて解説

プルリアルは、肌のハリや潤いを取り戻すために人気を集めている肌育注射で使用される製剤です。

しかし「麻酔なしで受けられるの？」「施術中の痛みはどのくらい？」と不安を感じる方も少なくありません。

痛みは注入方法によっても異なり、感じ方は個人差がありますが、痛みに強い方は麻酔なしでも受けられるという声もあります。

この記事では、プルリアルの特徴や施術方法に加えて、施術中の痛みの程度、使用される麻酔の種類、ダウンタイムの痛みや症状まで詳しく解説します。

プルリアルとは？　

プルリアル（Pluryal）は、ヨーロッパで開発された肌育注射の製剤です。

プルリアルにはサーモン由来ポリヌクレオチド（PN）が主成分のものと、ヒアルロン酸が主成分のものがあります。

PNには肌の自己修復力を高め、弾力やハリ、うるおいを向上させる効果があります。

ヒアルロン酸を主成分とするタイプのプルリアルでは、保湿力を高めて肌のうるおいを長時間キープし、自然な肌質改善が期待できるのが特徴です。

針を使う施術の場合、麻酔なしでも施術できますが、麻酔クリームなどを使うケースもあります。

プルリアルはCEマーク取得済みで、アレルギーリスクの低い肌育注射として多くのクリニックで採用されています。

プルリアルの種類と効果

プルリアルは、ポリヌクレオチド（PN）やヒアルロン酸を主成分とする注入製剤で、肌の再生やハリ・弾力の回復に優れた効果をもたらします。

以下では、代表的なプルリアルの種類と、それぞれの特徴・効果をまとめています。

種類	主成分	対象部位	期待できる効果
プルリアルシルク	PN	目元、口元、ストレッチマーク、傷跡	目元の小じわ・クマ改善、薄い皮膚の強化、傷跡の修復
プルリアルデンシファイ	PN＋非架橋ヒアルロン酸＋マンニトール	顔全体、首、手の甲	潤い・ハリ改善、乾燥肌改善、真皮修復、肌質のトータル改善
プルリアルバイオスカルプチャー	架橋ヒアルロン酸＋非架橋ヒアルロン酸	顔全体、首、手の甲	たるみ改善、ハリ・保湿力アップ、自然なボリューム補正

プルリアルには、種類によって期待できる効果も異なるため、自身の肌悩みに応じて医師とともに適した製剤を選択しましょう。

注入時の痛みはありますが、麻酔なしでの施術も可能です。

プルリアルの注入方法　

プルリアルの代表的な注入方法には、医師による手打ち、水光注射、ターゲットクールがあります。

それぞれの注入方法に応じて、効果や痛みが異なるため、事前に違いを知っておくことが大切です。

• 手打ち注入：針で直接肌に注入。医師が深さや量を調整しやすい。麻酔なしで行うことも可能
• 水光注射（ハイコックス）：肌を吸引しながら9本の針で薬剤を均一に注入する。吸引機能により麻酔なしでも痛みと内出血が軽減されやすい
• ターゲットクール：冷却されたCO2ガスで美容成分を浸透させる。針を使用せず、冷却機能もあるため麻酔なしでも痛みを感じにくいケースも

どの注入方法でも麻酔なしで受けることは可能ですが、痛みの感じ方や肌悩みに合わせて適した施術を医師とのカウンセリングで相談しましょう。

プルリアルは麻酔なしでも受けられる？

プルリアルは、ポリヌクレオチドやヒアルロン酸を主成分とした肌再生注射で、肌のハリや弾力を高めるだけでなく、小じわ・毛穴・くすみなど幅広い肌悩みに効果が期待できる施術です。

体質により麻酔が使用できない方や費用面が気になる方は、麻酔を使用せずに施術が受けられるのかと不安に思う方も少なくありませんが、プルリアルは麻酔なしでも施術可能です。

施術方法によって痛みの感じ方が異なり、医師や機器の工夫によっても痛みの軽減につながる場合もあります。

ここでは、代表的な手打ち・水光注射・ターゲットクールの痛みの特徴について解説します。

手打ち　

医師がひと針ごとに注入する手打ち注射は、麻酔なしで施術可能です。

手打ちは痛みを感じやすい方法ではあるものの、細やかな調整ができる施術です。

針を刺す深さや注入速度を患者様の反応を見ながら調整できるため、痛みに敏感な方の場合は注入ペースを落としたり、浅めに刺したりすることで負担を軽減しやすくなります。

特に体質などにより麻酔が使えないという方にとっては、医師とのコミュニケーションを取りながら進められる点が魅力です。

皮膚の薄い部分やデリケートな部位にも注入しやすく、自然な仕上がりを目指す方に適しています。

水光注射　

水光注射（ハイコックス）は、1ショットで9本の極細針から同時に薬剤を注入する仕組みを採用しています。

さらに皮膚を吸引しながら針を刺すため、針が均一に入りやすく、痛みも分散されるのが特徴です。

機械打ちならではの均一性があり、肌全体の質感改善に向いています。

痛みに関しては、吸引機能により痛みが軽減されやすく、内出血や赤みが出現しにくくなるなどの効果が期待されます。

また、施術中の「チクッ」とした痛みはあるものの、表面麻酔なしでも施術可能で、敏感肌や痛みに弱い方でも比較的受けやすい施術です。

ターゲットクール　

注射や針の刺激が苦手な方に向いているのがターゲットクールです。

冷却されたCO2ガスを高速噴射することで薬剤を氷状の微粒子に変え、非侵襲的に真皮層へ導入する技術を用い、針を使わないため痛みが軽減されやすい施術です。

また、ターゲットクールは、肌をクーリングしながら行う非侵襲的施術のため、冷却効果による麻酔作用があります。

麻酔にアレルギーを持っている方や麻酔が苦手な方も、冷却により麻酔のように痛みや不快感を軽減しながら施術を受けることができます。

プルリアルの施術中の痛み　

プルリアルは、麻酔なしでも施術を受けることができますが、施術中に痛みや違和感を覚える場合があります。

実際の痛みは大きく分けて「針を刺す時」と「薬剤を注入する時」の2つのタイミングです。

使用される針は極細で、刺激は抑えられているものの、軽い痛みがある可能性があります。

また、薬剤が肌内部で広がるときに多少の圧迫感が出る場合がありますが、麻酔なしでも我慢できる程度という声もあります。

痛みの感じ方には個人差があるため、不安な方は施術前に医師に相談することが大切です。

ここでは、針を刺す際の痛みと薬剤を注入する際の痛みについて詳しく紹介します。

針を刺す時の痛み　

施術時に最初に感じるのは、針が皮膚に触れるときの「チクッ」とした刺激です。

痛みの感じ方には個人差がありますが、プルリアルで使用される針は非常に細いため、痛みは軽いケースが多いです。

さらに、注入方法として水光注射の場合は針の刺激が分散されるため、痛みの軽減につながります。

ターゲットクールは針を使わず、氷の針状にした美容成分を注入するため、痛みの緩和が期待できます。

どの施術であっても10～30分程度と比較的短時間で終了するため麻酔なしでも大きな負担になりにくい施術です。

薬剤を注入する時の痛み

プルリアルは、ポリヌクレオチドやヒアルロン酸などの成分を注入することで肌の再生力を高めることが期待できます。

薬剤を注入する際には、皮膚の内部に薬剤が入る際の圧力によって、じんわりとした違和感や軽い痛みが出る場合があります。

部位によってはやや重く感じることがありますが、通常は数分以内に落ち着きます。

施術後も強い痛みが続くことはまれで、冷却や適切なアフターケアで痛みを緩和しやすくなります。

プルリアルで使われる麻酔と費用目安　

プルリアルの施術では、痛みを抑えるためにさまざまな麻酔を使用することができます。

プルリアルで使われる代表的な麻酔には、以下の4種類があります。

• 表面麻酔（麻酔クリーム）
• 笑気麻酔
• ブロック麻酔
• リラックス点滴麻酔（静脈麻酔）

それぞれ施術の範囲や痛みの強さに応じて使い分けられます。

また、麻酔は多くの場合オプション扱いで、施術費用とは別にかかるため、事前に確認しておきましょう。

ここでは、プルリアルで使用できる麻酔の種類と費用の目安について解説します。

麻酔クリーム

麻酔クリームは、施術範囲の皮膚に塗布して痛みを和らげる表面麻酔です。

塗布後30分ほどで徐々に感覚が鈍くなり、しびれたような感覚が広がります。

ただし完全に痛みが消えるわけではなく、軽い刺激やチクッとした感覚を覚えることがあります。

効果が切れるまでには1～2時間程度かかるため、施術中に麻酔が切れるケースはあまりないでしょう。

レーザー治療や注入などの軽度な処置に適していますが、リドカインにアレルギーのある方は使用できないことに注意が必要です。

笑気麻酔

笑気麻酔は亜酸化窒素を吸入することで鎮静・鎮痛作用を得る麻酔方法です。

鼻に装着した吸引装置から吸うだけで、リラックスすることができます。

麻酔が効き始めると頭がぼんやりとしてや軽いほろ酔いのような感覚になり、施術中の痛みや不安を和らげます。

吸入をやめると効果は数分で消失するため、体への負担も少ないことが特徴です。

歯科などでは小児にも使われており、多くの方に適応できる麻酔ですが、喘息や呼吸器疾患、鼻呼吸困難の方、妊娠中・授乳中の方は使用できません。

ブロック麻酔

神経ブロック麻酔は、特定の知覚神経の根元に少量の麻酔薬を注入し、広範囲の感覚を一時的に遮断する方法です。

リップや額のヒアルロン酸注入、スレッドリフトなど、局所注射では対応が難しい広い範囲に有効です。

神経に作用することで、施術中の痛みをほとんど感じることなく施術を受けられるのがメリットです。

リラックス点滴麻酔（静脈麻酔）

静脈麻酔は点滴から鎮静薬を投与し、うとうとと眠っているような状態で施術を受ける方法です。

フェイスリフトや目元の手術など、長時間の施術や痛み・緊張が強い場合に適しています。

施術中のストレスや恐怖感を軽減でき、リラックスした状態で施術を受けられます。

全身麻酔とは異なり完全に意識を失うわけではなく、呼びかけにも反応可能なのが特徴です。

麻酔の費用目安

プルリアルの施術は人によっては麻酔なしでも受けることができますが、痛みが気になる場合は麻酔を併用することも可能です。

麻酔を使用する場合はほとんどのケースでオプションとなり、施術とは別料金であることが多いです。

また、自由診療のため、クリニックによっても費用は変わります。

ここでは、一般的な麻酔の費用を目安として紹介します。

麻酔の種類	費用相場
表面麻酔（クリーム麻酔）	3,000～5,000円
ブロック麻酔	10,000～15,000円
笑気麻酔（30分）	10,000～15,000円
リラックス点滴麻酔	20,000～25,000円

アレルギーや既往歴により使用できない麻酔があるケースも考えられます。

施術前には、アレルギーや既往歴について医師に相談し、麻酔の有無や自分に合った注入方法を選択しましょう。

プルリアルの施術後の痛みとダウンタイム　

プルリアルは基本的に麻酔なしでも施術可能ですが、「施術後にも痛みは続くのか？」「ダウンタイムでは痛みはあるのか？」と気になる方もいるかもしれません。

痛みや赤み、腫れなどのダウンタイムの症状は一時的なことが多く、日常生活に支障がないことがほとんどです。

代表的なプルリアルの施術後の痛みとダウンタイムの症状についてまとめました。

症状	内容・期間
痛み	針を刺す際や薬剤注入時にチクッとした刺激や圧迫感を感じるが、施術後の痛みはほとんどない
赤み	施術直後から数十分～2時間程度で落ち着くことが多いが、体質により数日続く場合も
ボコボコ感	皮膚が薄い目元やおでこに見られることがある。ほとんどは翌日までに気にならなくなる
内出血	針で毛細血管が傷つくと内出血になる場合があるが1～2週間で自然に消える
ほてり	注射範囲全体に軽い熱感が生じますが、冷却で軽減できることが多い
ヒリヒリ感やかゆみ	体質によっては2～3日続く場合がある
迷走神経反射	緊張や痛みにより血圧低下やめまいが生じる
感染症・アレルギー	プルリアルはアレルギー反応が少ない製剤だが、万一出た場合にはすぐに医師に知らせる必要がある

施術後の症状は、以下の点に気を付けて過ごすことで、ダウンタイムの短縮につながる可能性があります。

• メイクは24時間後から
• 血行のよくなる行動は避ける（長時間の入浴、運動、飲酒）
• 禁煙を心がける
• 施術後3週間は顔の強いマッサージを控える
• 日焼け対策を徹底する　など

施術後は医師の指示に従ってアフターケアを行うことで、症状の悪化を防ぐことにもつながります。

まとめ

プルリアルは麻酔なしでも施術は可能なケースがあります。

施術後の痛みやダウンタイムも比較的軽度で、日常生活に大きな支障は出にくい施術です。

注入方法によっても痛みの程度は変わるため、医師とのカウンセリングで自分に合った方法を選択しましょう。

『BIJOU CLINIC』では、患者さまのご希望に合わせて施術を選択しています。

痛みに弱い方には、麻酔クリームや笑気麻酔、ブロック麻酔、リラックス点滴麻酔などの麻酔を取り扱っております。

プルリアルの痛みや麻酔の有無について気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。