プルリアルはたるみに効く？効果や成分、目的別の4種類を詳しく紹介

プルリアルは、肌が持つ自己修復力を高めることでハリの向上や明るさに導くとして話題の肌育注射です。

たるみを気にし始めた年齢の方に選ばれることもありますが、肌質改善とともにたるみも解消できるのでしょうか？

この記事では、プルリアルがもたらすたるみを始めとしたさまざまな効果やしくみ、悩み別に使い分けられる4種類のプルリアルの特徴などを紹介します。

プルリアルが気になっている人、話題の肌育注射を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

プルリアルとは

まずはプルリアルについて詳しく紹介します。

プルリアルと、他の肌育注射との異なる点について理解を深めましょう。

主成分はポリヌクレオチドが主体

プルリアルは、サーモンのDNAから抽出された成分である『ポリヌクレオチド（PN）』を主成分としたPN製剤です（一部を除きます）。

DNAは通常、細胞の核内に染色体として存在していますが、PN製剤を注入すると、DNAの断片が細胞外に存在することになるため「細胞が損傷している」と身体が誤認するといわれています。

すると人体の創傷治癒作用により、組織の修復や再構築が促されやすくなり、組織再生によりさまざまな肌悩みの改善に効果が期待できます。

リジュランとの違い

PNは韓国生まれで人気のリジュランにも含まれる成分ですが、以下のような違いがあります。

プルリアル	リジュラン
・不純物を少量に抑えているためPNの純度が高く、アレルギーリスクが低め ・他の有効成分を配合するためPN濃度がその分低い	・一定のタンパク質が含まれるため少なからずアレルギーリスクがある ・PN含有量が多く濃度が高い

上記に加えて、プルリアルは断片化したDNAの側鎖（らせんを構成する2本の鎖）が短くシグナル伝達がしやすいため、肌質の変化を感じやすいと考えられています。

また値段に関しては、プルリアルは高価になる傾向があります。

目的別に種類がある

プルリアルシリーズには以下のように、効果が期待される目的別に4種類の製剤が用意されています。

• プルリアルデンシファイ：顔全体のシワやくすみ・毛穴など肌質改善に
• プルリアルシルク：目元専用
• プルリアルバイオスカルプチャー：深いシワやたるみに
• プルリアルヘアデンシティ：髪や髭、眉毛などの育毛に

プルリアルシリーズには幅広いニーズに応えるラインナップがあるため、肌の状態や目的に合わせて選択が可能です。

プルリアルはたるみに効くのか

たるみ治療は切開リフトや糸リフトがありますが、肌育注射にもたるみに効く施術はあります。

プルリアルがたるみに効くのかどうかを紹介します。

たるみをすっきり見せる

プルリアルに含まれるPNによってコラーゲンが増生されると、肌の修復や再生が進みやすくなります。

全体的に肌の弾力や水分量が高まると、たるみの改善が期待できます。

プルリアルは皮膚のボリュームを増やすことが得意であるため、改善したい悩みがたるみの場合は選択肢の一つとして検討してみるとよいでしょう。

一般的なたるみ治療との違い

一般的なたるみ治療には、リフトアップ効果が期待できる以下のような美容施術があります。

• 切開フェイスリフト：メスで目立たない部位を切開し引き上げて留める
• 糸リフト：皮膚に直接糸を入れて引き上げる
• 医療ハイフ：超音波の一点集中照射で熱を与えてコラーゲン生成を促進
• ヒアルロン酸注入：注入部位によって皮膚を引き上げられる
• 脂肪溶解注射：脂肪の重さを低減するとたるみ軽減につながる
• ボトックス：下に引っ張る筋肉に打つ
• 肌育注射：肌を育てるスキンブースター注射が適応

他のたるみ治療と異なるのは、肌が本来持つ力を引き出してたるみの引き上げを目指す点です。

たるみの程度によっては肌育注射では対応できない場合もありますが、他の施術では改善が難しいデリケートな部分のシワや小ジワに対する効果が期待できます。

また、プルリアルのようなPN製剤を選ぶことで、ほうれい線のような深いシワでも目立ちにくくする方法の一つとして検討できます。

たるみが起こる原因

たるみが起こる原因には、加齢による脂肪の減少や表情筋の衰え、重力や紫外線、生活環境などがありますが、その中に「加齢によるコラーゲンやエラスチンの減少」があります。

プルリアルに含まれるPNには、それらの肌成分を生成する線維芽細胞の働きを活性化させる効果が期待できます。

即効性はありませんが、たるみが起こる原因に肌の力でアプローチすることでたるみの改善を目指します。

プルリアルの効果

プルリアルは、PNによる以下の作用によって、たるみ以外にも効果が期待されています。

• 線維芽細胞を活性化してコラーゲンの生成を促進
• 血行促進や毛細血管の再生による血流改善
• 肌の新陳代謝を促進してターンオーバーを正常化
• 活性酸素を除去して抗炎症・抗酸化作用を高める

これらの作用がもたらす、プルリアルが目指すたるみ以外の効果について紹介します。

※効果には個人差があります。

ハリ・ツヤ・弾力・潤いを保つ

プルリアルに配合されているPNによって自己修復力が引き出された場合、ターンオーバーの調整をサポートするとされ、皮膚のバリア機能が正常に働くと考えられています。

その結果、ハリや弾力・潤いが保たれるようになると、水分不足によるかさつきや痒みなどのトラブルを防ぎやすくなります。

また、メンテナンスとして施術を継続することによって、肌質改善の効果を感じやすいです。

小ジワや毛穴を目立ちにくくする

プルリアルに配合されているPNは、創傷治癒作用により線維芽細胞を刺激し活性化するとされるため、コラーゲン生成が促進されやすくなります。

また、コラーゲンが増えると肌の水分量が増えハリや弾力がアップし、小ジワや毛穴が目立ちにくくなります。

特に目元は皮膚が薄く皮脂分泌量が少なく乾燥しやすいため、目元専用のプルリアルシルクがおすすめです。

赤み・くすみ・クマを改善

プルリアルは、PNが体内に注入されると、抗炎症作用によって赤みやくすみ・クマなどが改善されやすいことが特徴です。

また、ターンオーバーが整うことでメラニン排出が進むとされ、古い角質も剥がれやすくなるため、くすみの改善にもつながるといわれています。

目の下の注入を行うと、セルフケアだけでは改善が難しいクマにも効果が期待できます。

妊娠線やニキビ跡を薄くする

プルリアルは、PNによって創傷治癒作用を引き出し、皮膚ダメージに対する修復が行われるため、妊娠線やニキビ跡などの傷跡の凹凸も目立ちにくくなります。

プルリアルデンシファイなら手の甲や首、お腹など顔以外にも注入が可能です。

ニキビ跡や傷跡などが完全に消えるのではなく目立ちにくくなりますが、プルリアルの効果が薄れるにつれて元に戻る可能性があります。

定期的なメンテナンスにより、効果持続が期待できます。

顔全体の肌質改善『プルリアルデンシファイ』

プルリアルデンシファイは、線維芽細胞を活性化するPNだけでなく、非架橋ヒアルロン酸とマンニトールを独自比率で配合しています。

非架橋ヒアルロン酸はナチュラルな質感とデリケートな肌になじみやすいメリットがありますが、短時間で分解・吸収されるため、効果持続が短い傾向があります。

マンニトールはヒアルロン酸の分解を促す活性酸素をブロックし、保湿効果とPNの再生サイクルを長持ちさせる役目を担っています。

プルリアルデンシファイの特徴は以下の通りです。

※効果や実際の施術頻度には個人差があります。

成分	・PN ・非架橋ヒアルロン酸 ・マンニトール
期待される効果の特徴	・顔全体の肌質改善 ・ハリ・ツヤ ・毛穴・ニキビ跡など肌の凹凸を整える ・赤み・くすみ・色ムラを均一化
期待される効果の特徴	・施術直後：早い人は軽度なハリ・ツヤを感じてくる ・1週間後：コラーゲンが生成され始め肌質が変化してくる ・2〜4週間後：ハリ・透明感など実感しやすくなる ・2〜3ヶ月後：効果をより感じる。肌全体が潤いシワが改善
推奨される施術頻度	・初回：3〜4週間に1度を3回 ・メンテナンス：半年〜1年ごと

肌育注射のは肌の潤いやハリ・小ジワやたるみはもちろん、毛穴がひきしまるのも期待できる効果の一つです。

また、効果持続を長持ちさせる他に炎症を落ち着かせて赤みやくすみ、色ムラを均一化するのはマンニトールの働きといわれています。

プルリアルデンシファイは、自己修復力によってコラーゲン不足とターンオーバーの乱れを改善することで、肌が滑らかに整うとされています。

目元専用『プルリアルシルク』

プルリアルシルクはプルリアルシリーズの目元専用で、目元周辺専用のPN製剤としてCEマークを取得しています。

アレルギーリスク低減を実現する高純度のPN単剤で、目周り同様にデリケートな口周りの小ジワやたるみ、傷跡にも適応が可能とされています。

プルリアルシルクの特徴は以下のとおりです。

※効果や実際の施術頻度には個人差があります。

成分	・高純度PN
期待される効果の特徴	・目周り・口周りなどデリケートな部位のシワ・たるみの改善 ・クマの改善
効果を感じる時期	・施術直後：早い人は軽度のハリ感を感じる ・1週間後：肌のハリやツヤがみられるように ・2〜4週間後：コラーゲン生成が活発化し、本格的に実感しやすくなる ・2〜3ヶ月後：効果をより実感を感じやすくなる
推奨される施術頻度	・初回：2〜3週間毎に1回を3〜4回 ・メンテナンス：半年〜1年ごと

目周りのクマや小ジワなどは改善が難しい悩みのうちの一つですが、PN製剤の研究がさらに進み、一歩進んだ効果が期待できる高純度PNのプルリアルシルクが誕生しました。

即効性よりも、肌本来の機能を高めることで期待できる効果で徐々に向上していく特徴があります。

そのため経過は自然であり、何か施術をしたという印象がないまま肌が改善に向かうことが期待できます。

たるみを改善する『プルリアルバイオスカルプチャー』

プルリアルバイオスカルプチャーは、3種類のヒアルロン酸を特殊な技術で配合した製剤です。

3種類のヒアルロン酸と期待できる効果は以下の通りです。

• 高分子架橋ヒアルロン酸：即効性のあるボリューム効果
• 中分子架橋ヒアルロン酸：じわじわとくる中期的な効果
• 低分子非架橋ヒアルロン酸：肌の奥まで浸透して長期的な肌質改善

肌内部の構造を立体的に再構築するという、従来のフィラーとはまた違う働きかけによるボリューム回復が目指せます。

プルリアルバイオスカルプチャーの特徴は以下です。

※効果や実際の施術頻度には個人差があります。

成分	・架橋ヒアルロン酸（高分子・中分子） ・低分子非架橋ヒアルロン酸
期待される効果の特徴	・深いシワやたるみの改善 ・輪郭をシャープに改善 ・首の横ジワ・手のシワの改善 ・顔のボリュームアップ
効果を感じる時期	・施術直後：ボリュームを実感し始める ・1週間後：ハリやツヤが出始める ・2〜4週間後：肌質の改善を感じる ・2〜3ヶ月後：効果をより実感
推奨される施術頻度	・初回：1ヶ月に1回の間隔で3回 ・メンテナンス：半年〜1年ごとに1回

※当院では取り扱いはありません。

プルリアルシリーズの中で唯一PNを配合していない製剤ですが、立体感と輪郭に焦点を絞って、ヒアルロン酸の効果を引き出しています。

加齢による脂肪の減少や骨密度の低下などが原因で、頬やこめかみがこけたり靭帯が緩んだりして、たるみや深いシワ、輪郭の緩みなどが目立ってきます。

プルリアルバイオスカルプチャーは、加齢による顔の立体感や輪郭などを取り戻したい人に向いている製剤です。

薄毛・抜け毛・育毛に『プルリアルヘアデンシティ』

プルリアルヘアデンシティは、プルリアルシリーズの中で唯一、頭皮や毛髪に対して効果が期待できる製剤です。

以下のような効果が期待できます。

• 休止期の毛髪を成長期に移行させ、毛髪の成長を促進
• 既存の毛髪を太くしてボリュームを向上
• 頭皮の血流を改善し、毛根に栄養を補給する
• 毛根を強化し抜け毛を減少・髪を定着させる

プルリアルヘアデンシティの特徴は以下の通りです。

※効果や実際の施術頻度には個人差があります。

成分	・高濃度PN
期待される効果の特徴	・以下のような症状・状態による薄毛や抜け毛 ⚪︎男性型または女性型脱毛症・びまん性脱毛症 ⚪︎COVID-19後・妊娠出産後の脱毛頭皮の他、眉毛や髭の薄毛 ・毛髪の成長促進 ・髪にハリ・コシを与える
効果を感じる時期	・1〜2ヶ月後：頭髪環境の改善を感じ始める ・3〜4ヶ月後：新しい毛髪の成長がみられる ・6ヶ月後：効果を実感しやすくなる
推奨される施術頻度	・初回：2〜3週間に1回の間隔で4回（1クール目とする） ・脱毛の程度が強い場合の2クール目：1ヶ月に1回の間隔で4回 ・メンテナンス：半年〜1年に1回

※当院では取り扱いはありません。

男女問わず対応可能で、頭皮や眉毛・髭にも適応するとして、初めてCEマークを取得しています。

PNは、毛包細胞を活性化し毛髪の成長に必要な因子の産生を促進する効果が期待できる、肌であればどこでも活躍の場がある成分です。

プルリアルの注意点

プルリアルシリーズの施術を受ける際の注意点を紹介します。

検討の際は、以下に気をつけて医師とよく相談しましょう。

副作用とダウンタイムについて

プルリアルはアレルギーリスクが低めといわれていますが、ダウンタイム時に以下のような副作用がみられる場合があります。

• 赤み：2〜3日で治まることがほとんど
• 腫れ・むくみ：施術後数時間で落ち着く
• 内出血：1〜2週間で徐々に落ち着く
• 凸凹：数日後には目立たなくなる

副作用の症状が長引いたり、気になる症状が続いたりする場合は、見過ごさずに施術を受けたクリニックに相談しましょう。

施術後について

施術当日のシャワーや洗顔、入浴、化粧品などの使用は、医師の指示に従う必要がありますが、一般的には可能です。

ただし、以下のことには気をつけましょう。

• メイクは翌日から
• 洗顔時のスクラブやマッサージなどでの摩擦は1週間ほど控える
• 普段よりしっかり保湿し、紫外線対策を行う
• 当日は激しい運動や飲酒・長風呂など血行が良くなるようなことはしない
• 美容処置は2週間控える

施術後の副作用の症状を悪化させることは、施術の効果を低下させる可能性があるため、医師の指示に従って適切に過ごすようにしましょう。

プルリアルが受けられない人

以下の人はプルリアルを受けることができない場合があります。

• 妊娠中・授乳中・妊娠の可能性がある人
• ヘルペスなど感染症で治療中の人
• 皮膚がんの治療中、または既往歴がある人
• アスピリンや抗凝固薬を服用中の人
• 魚・魚卵アレルギーの人

以上の人はカウンセリングの際に必ず担当医師に申告し、詳細を確認しましょう。

まとめ

肌育注射はハリや弾力・潤いやツヤ・小ジワや毛穴などに効果がみられるものが多いですが、プルリアルは肌質改善から肌の再構築まで幅広い効果が期待できるとされています。

PNがもたらす創傷治癒作用によって肌を土台から再構築する生体刺激製剤のため、肌のたるみに効果が期待できます。

BIJOU CLINICでは、プルリアルシリーズのシルクとデンシファイを、水光注射とドクターによる手打ち、そして針を使わないターゲットクールにて提供しています。

（※水光注射はデンシファイのみ）

プルリアル以外の治療も提案可能なため、たるみにお悩みの方は、ぜひカウンセリングにお越しください。