肌育注射のダウンタイムは？期間や副作用・長引かせない方法も解説

「肌育注射を受けたいけれど、ダウンタイムがどのくらいあるのか心配」と感じる方も少なくありません。

肌育注射は、コラーゲンやエラスチンの生成を促して、潤いやハリを取り戻すことを目的とした美容施術として注目されています。

比較的ダウンタイムが短いとされますが、赤みや腫れ、内出血などの一時的な副作用が出ることもあります。

この記事では、肌育注射のダウンタイムや副作用、他の施術との違い、回復を早める工夫について詳しく解説します。

事前に正しい知識を得ておくことで、初めて施術を検討している方にも助けになるでしょう。

肌育注射とは？　

近年注目されている肌育注射について、まずは特徴や持続期間、効果などを紹介します。

肌育注射の特徴

肌育注射とは、肌の内側に有効成分を直接届けることで、肌の再生力を引き出す美容医療の一つです。

加齢とともに失われやすいコラーゲンやエラスチンの生成を促し、潤いやハリを回復させることを目的としています。

従来のスキンケアは表面からのアプローチが中心ですが、肌育注射は真皮層まで直性成分を注入する点が大きな特徴です。

乾燥や小じわ、たるみが気になる年代の方を中心に人気が高く、自然な若返りを目指せる施術として注目を集めています。

肌育注射の特徴は、肌質改善を根本からサポートできる点にあります。

ヒアルロン酸注入などの施術のように一時的にボリュームを出す治療とは異なり、コラーゲンやエラスチンを自ら生み出す力を高める効果が期待され、自然な仕上がりを叶えやすいです。

肌育注射の持続期間

持続期間は体質や薬剤によっても違いがありますが、一般的に6か月～1年程度持続することが多いです。

その後、メンテナンスとして半年から1年に1回程度の施術を受けることで長期的な効果を得られやすくなります。

肌育注射の注入方法

注入方法には医師が手打ちで細かく調整する方法と、水光注射やターゲットクールなどの機械を用いる方法があります。

手打ち注射は、部位や症状に応じて深さや注入量を調整できるため、個々の悩みにフィットした治療が叶いやすいです。

水光注射は、5～9本の極細の針がついた機器を使用し、肌全体に均一に注入を行うことができます。

ターゲットクールは、冷却した薬剤が氷の針状となり肌に注入されるため、針を使った施術よりも赤みや内出血などのリスクが少ないとされています。

このように、肌育注射は肌悩みや希望に合わせた多くの選択肢があるため、医師とのカウンセリングで自身に合ったものを選ぶことが重要です。

肌育注射の効果

肌育注射は、幅広い肌トラブルにアプローチできる点が特徴です。

小じわやたるみの改善
フェイスラインの引き締め効果
毛穴の開きやニキビ跡など
乾燥やくすみの改善

定期的に続けることで、美肌効果が長期的に持続しやすく、エイジングケアと肌質改善を同時に叶えたい方にとって選択肢になり得る施術です。

また、薬剤によっても効果や特徴が異なるため、医師とのカウンセリングで肌悩みや希望を伝え、自身に合ったものを選択することが大切です。

肌育注射のダウンタイム　

肌育注射は比較的ダウンタイムが少ない施術ですが、注入直後に赤みや腫れ、軽い痛みが出ることがあります。

症状の多くは一時的なもので、数時間～数日で落ち着き、日常生活に支障をきたすことはほとんどありません。

針を使った施術では、内出血が起こる場合もありますが、1～2週間で自然に消失することが一般的です。

ダウンタイムの程度は使用する薬剤や注入方法によっても変わるため、事前に医師と相談しましょう。

肌育注射のダウンタイムの症状　

肌育注射のダウンタイムの症状で代表的なものは以下の4つです。

赤み
腫れ
内出血
アレルギー反応（まれ）

ここでは、これらの症状について詳しく解説します。

赤み

肌育注射の直後には、注入部位の赤みが出ることがあります。

これは針を刺したことによる一時的な反応で、多くは数時間から翌日には落ち着きます。

どの程度持続するかは個人差がありますが、メイクで隠せる程度であることがほとんどです。

赤みが強く続く場合は、アレルギーや炎症の可能性もあるため、医師に早めに相談しましょう。

腫れ

施術後の腫れは、炎症反応として見られる症状です。

ピークは2～3日程度で、その後は徐々に引いていきます。

程度には個人差がありますが、多くは軽いむくみ程度で日常生活に大きな支障をきたすことは少ないでしょう。

まれに体質や注入量によって強く出る場合もあるため、医師の指示に従ったアフターケアとともに、施術する医師の経験なども事前に調べることをおすすめします。

内出血

針が血管に触れると内出血が生じ、注入部位やその周囲が赤紫色になることがあります。

通常は1～2週間以内に自然に治まり、メイクで隠せる程度であることが多いです。

術後に強い刺激を避けるなど、アフターケアを行うことが大切です。

アレルギー反応

ごくまれに、使用する薬剤に対してアレルギー反応を起こす場合があります。

赤みやかゆみ、腫れが強く続く場合は、アレルギーによる免疫反応の可能性もあるため、速やかに医師に連絡してください。

例えば、リジュランという薬剤はサーモン由来のポリヌクレオチドを主成分としているため、魚や魚卵アレルギーの方は受けられないことが多いです。

このように、アレルギーの有無によっても薬剤の選び方が変わるため、カウンセリング時にアレルギー歴を申告することでリスクを抑えることにつながります。

肌育注射と他の美容施術とのダウンタイムの比較　

肌育注射のダウンタイムは比較的軽度で赤みや腫れが数日で落ち着くことが多いですが、美容施術によって回復期間には差があります。

以下に代表的な施術であるヒアルロン酸注入、ハイフ、糸リフトとのダウンタイムの比較を紹介します。

施術	特徴	ダウンタイムの目安	主な症状
肌育注射	肌質改善やハリ・弾力の向上。自然な若返りを目指せる	数日程度	赤み、腫れ、軽い内出血
ヒアルロン酸注入	シワやたるみの改善に即効性あり	1〜2日程度	軽い腫れ、赤み、軽い痛み
ハイフ（HIFU）	たるみ改善やリフトアップ。メスを使わないたるみ治療	数時間〜1週間程度	軽い腫れ、赤み、筋肉痛のような違和感
糸リフト	溶ける糸を皮膚の下に入れてたるみを持ち上げる	1～2週間程度。症状によっては3週間以上の場合も	腫れ・痛み・むくみ・内出血

肌の状態や症状、希望によって適した施術は異なります。

どの施術が自分に合っているかは、医師に相談して決めることが大切です。

肌育注射のダウンタイムが長引く原因

肌育注射後の赤みや腫れは通常、数日で改善しますが、体質や生活習慣によっては長引くことがあります。

例えば、血流が活発な方は内出血が広がりやすく、改善まで時間がかかることがあります。

また、飲酒や運動、入浴など血行を促進する行為を直後に行うと、腫れや赤みが強まる場合があります。

施術部位を過度に触ったり擦ったりすることも、炎症を悪化させる原因になるため注意が必要です。

施術部位への強い刺激

肌育注射の施術直後は、皮膚が通常よりも敏感でダメージを受けやすい状態になっています。

この時期に強く擦ったり掻いたりすると、炎症の悪化や感染を引き起こすリスクが高まります。

特に洗顔やスキンケア、メイクを行う際は注意が必要で、摩擦を与えないように優しく触れることが大切です。

また、スクラブ入りの洗顔料やクレンジング力の強い製品は刺激となる可能性があるため避けましょう。

肌をいたわるケアを意識することで、赤みや腫れが長引くのを防ぎ、スムーズな回復につながります。

喫煙

タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる作用があり、酸素や栄養分が患部に十分に行き届かなくなります。

その結果、肌育注射後の回復が遅れ、赤みや内出血が長引く原因になることがあります。

さらに、タバコに含まれる一酸化炭素や有害物質は細胞の再生を妨げる要因の一つです。

ダウンタイムを長引かせないように、少なくとも施術前後の一定期間は禁煙することが望ましく、可能であれば長期的に禁煙を検討するのも有効です。

血行を良くする行為

施術後は腫れや内出血が起こりやすい状態にあるため、血行を急激に促進させる行動は控える必要があります。

具体的には、長時間の入浴、サウナ、激しい運動、飲酒などが挙げられます。

特に施術から数日間は、体を温めすぎる習慣を避けることが大切です。

ダウンタイム中に入浴を許可されている場合でも、湯船は短時間に留めるかシャワーで済ませるのが安心です。

血流の影響で腫れが引かないことで、満足のいく仕上がりにならないケースもあるため、医師から伝えられた再開の目安を確認しながら日常生活に戻していくのが良いでしょう。

肌育注射のダウンタイムを短くする方法　

ダウンタイムをできるだけ短くするためには、施術後のケアが重要です。

ここでは、施術後の日常生活でできるダウンタイムを短くする方法について紹介します。

冷却する

施術後に起こる赤みや腫れは、冷却することで炎症反応を抑え、腫れの軽減につながる場合もあります。

保冷剤を直接当てるのは刺激が強いため、必ずタオルで包んでから使用しましょう。

1回5〜15分を目安に1時間ごとに行うと効果的ですが、冷やしすぎると血流が悪化して回復を遅らせてしまうため注意が必要です。

施術後2〜3日間の冷却が、ダウンタイムを短縮し自然な仕上がりへとつなげます。

また、冷えピタのような冷感シートは実際には患部を冷却する効果が低く、注意書きにも皮膚異常のある場所には貼ってはならないとあるため、避けたほうがよいでしょう。

患部を触らない

ダウンタイム中は患部が敏感で炎症を起こしやすいため、できる限り触れないことが回復を早めるポイントです。

赤みや腫れがあると無意識に触ってしまう方もいますが、押したり揉んだりすると内出血や感染を引き起こす原因になります。

洗顔やスキンケアの際も摩擦を避け、優しくなじませるようにしましょう。

また、清潔を保つことも大切で、汚れた手で触るのは厳禁です。

寝ている間に無意識に触れてしまうのを防ぐため、枕カバーや寝具を清潔に保つのも有効です。

患部をできるだけ自然な状態で安静に保つことが、ダウンタイムを短縮する近道です。

激しい運動や飲酒を控える

激しい運動や飲酒は代謝を上げ、血流を活発にする作用があるため、施術部位の腫れや内出血が悪化し、ダウンタイムが長引いてしまうことがあります。

特に施術直後の数日は体への負担を減らし、安静に過ごすことが望ましいです。

飲酒は血管を拡張させるため、出血や炎症のリスクを高める要因になります。

普段から運動を習慣にしている方も、回復を優先し軽めのストレッチ程度にとどめましょう。

ダウンタイムを短縮するためには、体を休めることが効果的であり、無理に日常生活を急ぎすぎない姿勢が大切です。

長時間の入浴を避ける

入浴は血行を促進し、体を温めることでリラックス効果を得られますが、施術直後は逆効果になることがあります。

長時間の入浴や熱めのお湯は、腫れや出血を悪化させる原因となり、ダウンタイムを長引かせる恐れがあるためです。

そのため、施術後しばらくはシャワーで短時間に済ませるのが理想的です。

医師から入浴再開の目安を聞いておくことも大切です。

数日後に入浴を許可された場合でも、ぬるめのお湯に短時間だけ浸かるなど、施術後は身体を温めすぎないよう心がけましょう。

経験豊富で実績のあるクリニックを選ぶ

同じ施術でも、医師の技術や判断によってダウンタイムの程度は変わります。

経験豊富で症例数の多い医師であれば、注入の深さや量を適切に調整してくれるため、リスクを抑えられる可能性が高いです。

カウンセリング時に説明が丁寧であるかどうかも、信頼できるクリニックを見極める大事なポイントです。

まとめ

肌育注射は、エイジングケアや肌質改善に効果的でありながら、ダウンタイムが比較的軽い点が大きな魅力です。

ただし、赤みや腫れ、内出血などの副作用が起こる可能性はゼロではありません。

施術後は患部を強く触らない、激しい運動や飲酒を避けるなど、適切なアフターケアが回復のカギとなります。

安心して治療を受けるためには、経験豊富な医師が在籍する信頼できるクリニックを選ぶことも重要です。

『BIJOU CLINIC』では、患者様一人ひとりの肌の状態や希望に応じて、オーダーメイドな施術を提案し、丁寧に施術します。

ダウンタイムや施術後のケアに関してもしっかりと説明いたしますので、不安なことがありましたらどんなことでもお気軽にご相談ください。