肌育注射のジュベルックとは？効果や特徴・リジュランとの違い・期間・費用も解説

肌のハリ不足や小じわ、毛穴の開きが気になる方に注目されている肌育注射。

そのなかでも、近年人気を集めているのがジュベルックという薬剤です。

ジュベルックは、コラーゲン生成を促しながら肌質を根本から改善に導く薬剤で、自然な若返り効果を求める方に支持されています。

この記事では、肌育注射のジュベルックの特徴や効果、リジュランとの違い、ダウンタイムや持続期間、費用の目安まで詳しく解説します。

肌育注射を検討している方や、他の施術との比較を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

ジュベルックとは？

ジュベルックはポリ乳酸と非架橋ヒアルロン酸を組み合わせたスキンブースターです。

韓国をはじめ世界で注目を集めており、肌のハリ・弾力を取り戻し、毛穴やニキビ跡の改善を目指せる注入治療として多くの美容クリニックで導入が広がっています。

主成分のポリ乳酸は、トウモロコシやサトウキビなど植物由来の素材から作られる医療用の生分解性ポリマーで糸リフトなどにも使われている成分です。

1～2年程度の時間をかけてゆっくり体内で分解され線維芽細胞を刺激し、コラーゲン生成を促し続けます。

ジュベルックに配合されているPDLLAというポリ乳酸は、米国食品医療局（FDA）や韓国食品医薬品安全処（MFDS）から承認を受けており、身体になじみやすいのが特徴です。

組み合わせる非架橋ヒアルロン酸は、ヒアルロン酸注入施術などに用いられる架橋ヒアルロン酸と比べてアレルギーリスクが低く、水分量が多いのが特徴です。

非架橋ヒアルロン酸が加わることで、施術直後から肌のうるおいと柔らかさを感じられたという声も聞かれます。

ジュベルックの特徴

肌育注射には、さまざまな種類がありますが、それぞれの効果が異なります。

ジュベルックには、以下の4つの特徴があります。

• 効果が持続しやすい
• アレルギー反応やしこりを起こりにくい
• 自然な仕上がり
• 複数の注入方法を選べる

この特徴をひとつひとつ見ていきましょう。

効果が持続しやすい

ジュベルックが他の肌育注射の薬剤と違う大きな特徴は、肌の自然なボリューム感や肌質改善効果が長い期間続く傾向にあることです。

ジュベルックの主成分であるポリ乳酸が1～2年かけてコラーゲンを生成し続けるため、自然な若返り効果が長持ちしやすくなります。

アレルギー反応やしこりが起こりにくい

ポリ乳酸は植物のでんぷんから抽出されたバイオプラスチックです。

ポリ乳酸の中でも、ジュベルックに配合されているPDLLAは粒子が丸く、注入した際に周囲の細胞を傷つけたり炎症を与える可能性が少ないとされています。

PLLAというポリ乳酸で作られた薬剤はしこりが出るケースもありましたが、ジュベルックのポリ乳酸はしこりやぼこつきを抑えられます。

またPDLLAは体内で分解されるため、アレルギー反応を起こす可能性も少ないです。

自然な仕上がり

ジュベルックで配合されている非架橋ヒアルロン酸は液状のため拡散しやすい成分です。

従来のヒアルロン酸注入では不自然にボリュームが出てしまうケースもありましたが、非架橋ヒアルロン酸の場合、ふくらみすぎず、ナチュラルな質感を維持しやすくなっています。

複数の注入方法を選べる

ジュベルックを肌へ注入する方法には手打ちや機械打ちなどがあり、方法によって効果やダウンタイムが異なります。

事前に医師とのカウンセリングで肌悩みや希望を相談することで、自身に合わせた注入方法で行うことができます。

注入方法については、後述で詳しく解説します。

ジュベルックの効果

ジュベルックは肌育注射と呼ばれる治療のひとつで、肌の自己再生力を高めながら、年齢や肌質に合わせてさまざまな肌悩みにアプローチできるのが大きな特徴です。

単なる一時的なボリュームアップではなく、時間をかけて肌そのものを改善していくため、自然で持続的な効果が期待できます。

ここでは、ジュベルックに期待できる代表的な効果について詳しく紹介します。

肌質改善・ハリや弾力のアップ

年齢とともに「肌がしぼんだように感じる」「メイクのりが悪い」といった変化を実感される方は少なくありません。

ジュベルックに含まれるポリ乳酸は、肌の土台をつくる線維芽細胞を活性化し、時間をかけてコラーゲン生成を促します。

その結果、内側からふっくらとしたハリと弾力がよみがえり、自然で若々しい印象に導く効果が期待できます。

赤みの改善

顔の赤みや色ムラは、メイクで隠しても時間が経つと浮き出てしまうため、長年のお悩みになりがちです。

ジュベルックの抗炎症作用により、炎症を抑えつつ、肌の再生を促す働きがあるため、赤ら顔の改善やトーンの均一化に役立ちます。

素肌そのものが落ち着いた状態になることで、化粧に頼らずとも自然な透明感を実感できる方も少なくありません。

ニキビ跡や傷跡の再構築

クレーターのように凹凸が残ったニキビ跡や、ケガや手術の傷跡は、スキンケアだけでは改善が難しいケースが多いです。

ジュベルックはコラーゲン再生を促すことで肌の内側から組織を再構築し、凹凸をなめらかに整える効果が期待できます。

小じわや首のしわの改善

目元や口元に刻まれる細かいしわなどの首元に出やすい年齢サインに悩まれる方も多いかもしれません。

ジュベルックは肌に自然なボリュームを与えるため、顔の小じわや年齢が出やすい首元にもアプローチできます。

ヒアルロン酸注入に比べて「仕上がりがとても自然」という点も、人気の理由のひとつです。

毛穴の引き締め

「毛穴の開きが気になってファンデーションがよれる」「肌がざらついて見える」といったお悩みにもジュベルックは有効です。

ヒアルロン酸による保湿作用と、コラーゲン生成による肌の引き締めを同時に発揮し、毛穴が目立ちにくく、なめらかな質感の肌へ導いてくれます。

クマの改善

目の下のクマは、疲れた印象や老けた印象を強めてしまう大きな要因です。

特に青クマやくぼみによる影クマは、コンシーラーで隠しても完全にはカバーしきれないことも多いでしょう。

ジュベルックはコラーゲン生成を促すことで、目の下の皮膚を内側からふっくらと整え、血流改善やハリ感の回復につなげます。

その結果、クマによる影が和らぎ、明るく若々しい目元を取り戻すことが期待できます。

ジュベルックがおすすめな人

ジュベルックは以下のようなお悩みを持つ方に適しています。

• 年齢とともにハリや弾力が低下してきた方
• 毛穴の開きやざらつきが気になる方
• ニキビ跡や赤みを改善したい方
• 小じわや首のしわを自然にケアしたい方
• 肌全体を根本から底上げしたい方

ジュベルックは幅広い年代に適応でき、肌質そのものを改善したいと考えている方におすすめの治療です。

ジュベルックの注入方法

ジュベルックは、薬剤そのものの効果に加えて、どのような方法で注入するかによって仕上がりや満足度が大きく変わります。

施術法にはいくつか種類があり、それぞれ適している悩みやメリットが異なります。

ここでは、代表的な方法を紹介します。

手打ち

手打ち注入は、医師が極細の針を使い、肌の気になる部位に丁寧に注入する方法です。

注入する深さや量を細かく調整できるため、目元の小ジワやニキビ跡などのデリケートな部分や局所的な悩みに効果的です。

肌育注射の経験が豊富な医師であれば、部位ごとに深さを変えながら顔全体へ均一に施術することも可能で、仕上がりの自然さを重視したい方に向いています。

水光注射

水光注射は、5〜9本の極細針がついた専用機器を使用し、スタンプのように肌へ薬剤を注入する方法です。

吸引しながら注入するため、痛みが軽減されやすいのが特徴です。

さらに針で生じる微細な傷による創傷治癒作用も加わり、コラーゲン生成が促進されます。

短時間で広範囲に注入できるため、肌全体にツヤやハリを与える効果が期待できます。

ターゲットクール

ターゲットクールは、二酸化炭素（CO2）を低温・高速で噴射し、薬剤を微細な氷の粒子に変化させて皮膚へ届ける導入法です。

針を使用しないため、痛みやダウンタイムが少ないのが大きなメリットです。

肌を冷却しながら薬剤を浸透させることで、炎症を抑えつつ若々しい肌を維持できます。

リジュランとジュベルックの違い　

同じスキンブースターとして人気の高いジュベルックとリジュランですが、実際には成分や作用の仕組み、効果の持続期間に違いがあります。

両方の特徴を理解することで、自分の肌悩みに合った治療を選びやすくなるでしょう。

リジュランとは

リジュランは、サーモンから抽出されたポリヌクレオチドを主成分とするスキンブースターです。

別名「サーモン注射」とも呼ばれ、抗炎症作用・コラーゲン産生促進といった働きがあります。

紫外線や加齢でダメージを受けた肌を修復し、ハリや弾力、保湿力を取り戻すための治療として人気です。

リジュランとジュベルックは何が違う？

リジュランとジュベルックの違いを4つのポイントに分けて比較しました。

項目	ジュベルック	リジュラン
成分	ポリ乳酸・非架橋ヒアルロン酸	ポリヌクレオチド
特徴	真皮層でコラーゲン生成を活性化し、肌にボリュームと弾力を与える。毛穴の引き締めやニキビ跡改善効果が期待できる	肌細胞そのものの修復・再生を促進。くすみ改善や保湿力アップに優れ、全体的に肌質を若返らせる効果が期待できる
治療回数	月1回×3回	2～3週間ごとに4回
効果持続期間	約1～2年	約6か月

リジュランとジュベルックはどちらも肌のハリや弾力にアプローチできますが、リジュランは肌全体の質感を改善したい方、ジュベルックは肌の自然なボリュームアップを望む方におすすめです。

肌悩みだけでなく、希望するスケジュールや生活スタイルによってもどちらを選ぶかは変わってくるかもしれません。

信頼できる医師に事前のカウンセリングで相談しながら、自身に合った薬剤を選びましょう。

また、ジュベルックとリジュランを併用することも可能です。

その際は、一つの薬剤で複数回施術し、効果を実感してからもう一方の薬剤を施術するのをおすすめします。

ジュベルックの効果実感のタイミングと持続期間

ジュベルックは注入直後に変化が見える施術ではなく、体内でコラーゲンが生成される過程を経て効果が表れるのが特徴です。

多くの方は、施術から2～5週間ほどで肌のハリや弾力アップ、小じわの改善を感じ始めます。

効果の持続は他の肌育注射の薬剤に比べて長く、およそ1～2年間とされています。

注入されたポリ乳酸が体内で徐々に分解されながら肌の内部環境を整えていくため、自然な若々しさを長期間キープしやすい点が魅力です。

ジュベルックのダウンタイム

ジュベルックの施術後は、注入部位に赤みや腫れ・点状の針跡が数時間から数日間見られることがあります。

まれに内出血が1週間前後残るケースもありますが、コンシーラーやファンデーションでカバーできる程度のものが多く、自然に治るのが一般的です。

メイクは翌日から可能ですが、赤みや刺激感が続いている場合は避けたほうがいいでしょう。

また、施術後は紫外線対策や保湿ケアをしっかり行うことで回復がスムーズになり、ダウンタイムを軽減できます。

ジュベルックの費用目安

ジュベルックの費用は施術方法や注入量によって異なります。

目安としては以下のような設定です。

• 手打ち注入（3cc）：75,000～85,000円
• 水光注射（3cc/1回）：55,000～65,000円
• 水光注射（3cc/3回セット）：115,000～120,000円
• ターゲットクール（ブースティングモード）：55,000～65,000円

施術法によって費用だけでなく効果も異なるため、コストだけでなく仕上がりやライフスタイルなどを医師と相談し、適切な施術を選ぶのをおすすめします。

まとめ

肌育注射のジュベルックは、ポリ乳酸と非架橋ヒアルロン酸の力でコラーゲン生成を促し、肌のハリや弾力を自然に取り戻せる治療です。

リジュランと比べても持続性が高く、ナチュラルな肌質改善を求める方に特におすすめできます。

『BIJOU CLINIC』では、ジュベルックの取扱いもしており、患者様の肌状態や希望に合わせて、手打ち、水光注射などの注入方法など適したプランを提案します。

「しわや毛穴を改善したい」「若々しい肌を維持したい」という方はぜひご相談ください。