プルリアルにターゲットクールを使う6つのメリットとは？費用や他の方法との違いも解説

美容注射の中でも、目元や口周りの小じわやハリ不足に効果が期待できるプルリアル。

その導入方法のひとつとして注目されているのがターゲットクールです。

特殊な冷却技術を活用することで、薬剤の浸透を高めながら痛みや炎症を抑える効果が期待できるなど多くのメリットがあります。

この記事では、ターゲットクールを用いたプルリアルの特徴やメリット、費用の目安まで詳しく解説します。

プルリアルを検討しているけど痛みやダウンタイムが気になるという方は、ぜひご覧ください。

プルリアルとは？　

プルリアルとは、ポリヌクレオチド（PN）やヒアルロン酸などを配合した注入製剤です。

肌の再生力そのものに働きかける特徴を持ち、自然で若々しい肌質改善を目指せる点で多くのクリニックで導入されています。

ここでは、プルリアルの特徴と種類や効果について詳しく紹介します。

プルリアルの特徴

プルリアル（Pluryal）は、ルクセンブルクのMD Skin Solutions社が開発した美容注入製剤です。

主成分はサーモン由来のポリヌクレオチドとヒアルロン酸で、ポリヌクレオチドには、細胞の修復や再生を促し、肌本来の力を引き出す作用があるとされます。

従来のヒアルロン酸注入が不足した成分を補うアプローチなのに対し、プルリアルは生体刺激（バイオスティミュレーター）として肌の修復力を高め、コラーゲンやエラスチンの生成を助ける点が特徴です。

そのため、小じわや乾燥の改善だけでなく、自然な仕上がりで肌全体の質感や強さを底上げする効果が期待できます。

さらに、プルリアルはEUの厳しい基準をクリアしCEマークを取得している製剤で、アレルギーリスクの低さや品質管理の高さから、多くのクリニックで使用されています。

プルリアルの種類と効果

プルリアルには代表的な以下の3種類があり、それぞれ注入する部位や改善したい悩みによって使い分けられます。

• プルリアルシルク：皮膚の薄い目元や口元用の刺激を抑えたタイプ
• プルリアルデンシファイ：肌全体の質感改善に総合的に作用するタイプ
• プルリアルバイオスカルプチャー：リフトアップ効果を重視したタイプ

プルリアルは「どのような肌悩みを解決したいか」に応じて自身に合った製剤を選べるのが大きな特徴です。

プルリアルシルク

プルリアルシルクは、皮膚の薄い目周りや口周り、小じわや色クマの改善に特化しています。

ポリヌクレオチドが真皮を厚くし、コラーゲン生成を促進することで、デリケートな部位のハリ感を高め、くすみや赤みを軽減しやすい点が特徴です。

さらに、妊娠線、肉割れ線や浅い傷跡の改善などの幅広い肌悩みへの効果が期待できる製剤です。

プルリアルデンシファイ

プルリアルデンシファイは、肌の総合的な修復・再生を目的とした製剤です。

ポリヌクレオチドに加え、非架橋ヒアルロン酸や抗酸化作用のあるマンニトールを配合しており、乾燥・赤み・色素沈着などの複合的な肌悩みにアプローチします。

注入直後はヒアルロン酸による保湿効果でうるおいを実感しやすく、その後はポリヌクレオチドの作用によって真皮層の線維芽細胞の活性化が期待できます。

時間の経過とともに肌のハリやキメが整ったと感じられることがあり、持続的な肌質改善を目指せるのが特徴です。

首や手の甲にも注入できるため、気になる首や手のしわやたるみなどのエイジングケアの選択肢にもなります。

プルリアルバイオスカルプチャー

プルリアルバイオスカルプチャーは、たるみやボリュームロスに対応する製剤です。

持続性のある架橋ヒアルロン酸が皮膚のボリュームを補いながら、非架橋ヒアルロン酸が肌の再生を促進する効果が期待できます。

即効性のあるリフトアップ効果と、じっくりとしたコラーゲン増生作用を兼ね備えており、自然で健康的なふっくらとした肌を叶える助けになります。

※当院では、プルリアルバイオスカルプチャーの取り扱いはございません。

プルリアルの注入方法　

プルリアルの注入には、主に以下の3つの方法があります。

• 手打ち
• 水光注射
• ターゲットクール

それぞれ特徴やメリットが異なるため、肌悩みや治療目的に合わせて最適な方法を選ぶことが大切です。

ここでは、それぞれの方法について詳しく解説します。

手打ち

医師が注射器を用いて、直接プルリアルを注入する方法です。

手打ちのメリットは、医師が肌の状態を見極めながら注入の深さや量を細かく調整しやすい点です。

肌の薄い目元や細かいシワなど、繊細な部位にピンポイントで注入できるため、オーダーメイド感のある仕上がりが期待できます。

医師の技術によって注入量や注入の深さを変えることができるため、自然な仕上がりが叶えやすいのが特徴です。

水光注射

水光注射とは、専用の注射機器を用いて、肌の浅い層へ美容効果のある薬剤を直接届ける治療です。

薬剤の作用に加え、針で生じる微細な傷を修復しようとする創傷治癒作用によって肌の再生も促され、明るくみずみずしい肌を目指せる施術です。

1ショットで複数の極細針をスタンプのように押し当てる機器を使用するため、均一な深さと量で薬剤を注入でき、肌全体の質感を向上させる効果が期待できます。

さらに、吸引しながら注入する仕組みと表面麻酔の併用により、痛みを軽減しやすいのも特徴です。

施術後には一時的に赤みや小さな腫れが出る場合がありますが、多くは数時間から翌日には落ち着きます。

内出血や針跡が残った場合も1週間ほどで目立たなくなり、ダウンタイムが短くなりやすい施術です。

ターゲットクール

ターゲットクールは、CO2ガスを使って薬剤を瞬時に冷却し、微細な氷の粒として皮膚に高速噴射する方法です。

針を使わないため痛みが少なく、同時に冷却効果で炎症や赤みも抑えられます。

薬剤は効率的に真皮層へ到達し、シワやたるみといったエイジングケアから肌質全般の底上げまで幅広い肌悩みの改善が期待できます。

短いダウンタイムで施術を受けたい方や、痛みに敏感な方に適した注入方法といえます。

ターゲットクールとは？　

ターゲットクールは、針を使わずに美容成分を肌や頭皮の深部へ届けられる美容医療機器です。

CO2ガスを利用した独自の冷却技術により、有効成分を瞬時に微細な氷粒へと変換し、高速で噴射することで薬剤の変質を防ぎながら真皮層に導入できます。

低侵襲的な施術であり、冷却効果の作用によって痛みや腫れ、内出血といったリスクが少なく、敏感肌の方や注射が苦手な方にも適しています。

ここでは、ターゲットクールの特徴や効果、搭載されている機能を紹介します。

ターゲットクールの特徴・効果

ターゲットクールは、ノンニードル導入を採用し、肌を傷つけることなく薬剤を浸透させることができます。

冷却によって施術時の痛みを軽減できるため、快適に治療を受けられる点も特徴です。

炎症を抑えてダウンタイムを短縮する効果や、薬剤を変えることで美白・保湿・ハリ改善といった幅広い美肌効果が期待できます。

さらに、頭皮に有効成分を届けることで発毛や育毛治療にも対応でき、顔だけでなく全身のケアに活用可能です。

ターゲットクールの3つの機能

ターゲットクールにはブースティングモード・クーリングモード・フリージングモードという3つの機能が搭載されており、目的に応じて使い分けることが可能です。

以下の表に、それぞれの特徴を整理しました。

モード	特徴・仕組み	主な効果
ブースティングモード	薬剤を瞬時に氷状の微粒子に変換し、高速で真皮層まで導入	・針を使わず有効成分を浸透・ハリ・弾力アップ・小じわ・肌質改善
クーリングモード	-10～5℃の低温CO2ガスを制御する冷却作用で肌を冷却	・赤みや炎症の鎮静・ニキビ、肌荒れ改善・ダウンタイムの短縮効果
フリージングモード	極低温ガスで病変組織を凍結・破壊	・イボや皮膚トラブルの治療

ターゲットクールは、薬剤導入・美肌ケア・炎症抑制・病変部の凍結治療まで幅広く治療できます。

さらに、精密な温度制御により、治療効果を増加させながら周囲組織へのダメージを抑えられる点もメリットです。

ターゲットクールでプルリアルを導入するメリット　

ターゲットクールを用いることで、プルリアルの有効成分を効率よく肌に届けながら、施術時の痛みや肌への負担を軽減する効果が期待できます。

ここでは、プルリアルの注入方法にターゲットクールを使用することで得られる具体的なメリットについて詳しく解説します。

薬剤導入効果によりプルリアルの浸透性が向上

ターゲットクールは、薬剤を微細な氷状粒子に変化させて肌へ導入するため、プルリアルの成分が真皮層まで効率的に浸透します。

さらに、冷却技術によって角質層が柔らかくなり、バリア機能が一時的に緩むことで、成分が肌全体に均一に広がり、薬剤の吸収効率向上が期待できます。

炎症抑制作用によりダウンタイムの短縮に

冷却により神経の信号伝達を一時的に抑制することで痛みや炎症のリスクを軽減しやすくなります。

この冷却作用により、施術時の痛みや不快感の軽減だけでなく、施術後の赤み・腫れ・炎症の抑制が期待できます。

注入施術後にクーリングモードを使用することで、肌の落ち着きを早め、ダウンタイムの短縮につながります。

ニキビや肌荒れなどの炎症性トラブルにも、リスクを抑えてアプローチできるのが魅力です。

麻酔効果で痛みを軽減しやすい

高圧のCO2ガスによる冷却が神経の興奮を抑えるため、施術中の痛みや刺激を軽減する効果が期待できます。

麻酔クリームを使用せず施術を受けられる方もいるため、麻酔にアレルギーがある方や注射や針の痛みに不安がある方でもプルリアルの注入を検討しやすくなります。

代謝促進効果で肌の修復・再生をサポート

ターゲットクールで使用されるCO2は、血液中の酸素放出を促進するボーア効果を引き起こし、細胞への酸素供給が促進されます。

その結果、コラーゲン生成が活性化され、ターンオーバーが整うことで肌の修復や再生が効率的に行われます。

肌質改善やハリ・弾力の向上も期待でき、美肌効果の底上げを目指せます。

低侵襲的で注入時の痛みやダウンタイムが少ない

針を使わず薬剤を皮膚に導入するため、出血や内出血のリスクが軽減され、施術後の腫れや赤みも少なめです。

肌へのダメージが抑えられることで、注入治療が初めての方にも受けやすい施術となっています。

効果の立ち上がりが早い

皮膚の浅い層に均一に薬剤が浸透するため、施術直後から肌の変化を実感しやすいのが特徴です。

表皮や真皮の境目にある層に高濃度に薬剤が留まることで、早い段階でハリやツヤの向上が感じられる方もいます。

ターゲットクールによるプルリアル導入の注意点

ダウンタイムが軽減しやすいターゲットクールですが、肌の状態や体質によっては注意すべきポイントもあります。

ここでは、施術後に起こりうる注意点を整理して紹介します。

一時的な赤みや違和感

施術直後は、肌がひんやりとした感覚や軽い赤みを感じる場合があります。

通常は数時間〜数日で落ち着きますが、寒暖差に敏感な方は反応が強く出ることがあるため、事前に医師に相談しましょう。

過冷却によるトラブル

肌状態にもよりますが、施術時に極端な低温で冷却するなどの原因により、肌に刺激や損傷が起こる可能性があります。

温度管理と施術時間の調整や事前の丁寧なカウンセリングによりリスクを避けやすくなるため、施術を受ける際には施術の実績が多く信頼できるクリニックを選ぶことが大切です。

敏感肌やアレルギーの方のリスク

まれですが、使用する薬剤へのアレルギー反応やCO2ガス噴射に対する過敏反応が出るケースもあります。

特に寒冷アレルギーの方は冷却による刺激で反応が出やすくなるため、既往歴や体質に応じて、施術前に医師と相談することが重要です。

ターゲットクールによるプルリアル導入の費用相場　

ターゲットクールを使ったプルリアル導入は、全額自費となる自由診療のため、クリニックによって費用に差があります。

一般的には1回あたり5〜6万円程度が目安です。

クリニックを選ぶ際には、安さだけではなく、信頼できるクリニックかどうかを事前のカウンセリングや公式サイトなどで調べることが重要です。

まとめ

プルリアルにターゲットクールを組み合わせることで、薬剤が浸透しやすく、冷却作用によってダウンタイムの炎症を軽減しながら肌の修復・再生をサポートする効果が期待できます。

針を使わない低侵襲的な治療のため、注射が苦手な方や痛みに弱い方も検討しやすい施術です。

『BIJOU CLINIC』では、カウンセリングを通じて患者様一人ひとりの肌悩みや希望に合った方法をご提案しています。

プルリアルやターゲットクールにご興味のある方は、ぜひ一度ご相談ください。