ターゲットクールでリジュランを導入するメリットは？特徴や他の方法との違いを解説

肌のハリや小じわの改善のリジュランという美容施術があります。

近年は、その注入方法も進化しており、従来の手打ちや水光注射に加えてターゲットクールという選択肢が注目されています。

ターゲットクールは、3つの特殊なモードを搭載した機器で、リジュランの効果をより引き出すことが期待できます。

しかし、実際にどのような特徴やメリットがあるのか、従来の方法とは何が違うのか気になる方も多いかもしれません。

この記事では、リジュランとターゲットクールの特徴や効果、導入によるメリット・デメリット、費用相場まで詳しく解説します。

肌悩みにリジュランを検討している方はぜひ参考にしてください。

リジュランとは　

リジュランは、肌の若返りを目的とした注入治療の一種で、加齢や紫外線ダメージによって低下した肌の自己再生力をサポートする特徴があります。

リジュランの主成分は、サーモン由来のポリヌクレオチドです。

この成分は、皮膚の線維芽細胞を活性化させ、コラーゲンやエラスチンの生成を促進します。

その結果、肌のハリや弾力が回復し、自然な若返り効果が期待できます。

また、リジュランの成分であるポリヌクレオチドは、生体適合性が高く、副作用やアレルギーのリスクが低いとされていることが特徴です。

韓国の食品医薬品安全処（MFDS）で承認を受けている製剤です。

ただし、魚や魚卵のアレルギーがある場合は、必ず事前に医師に相談しましょう。

リジュランの効果と持続時間

リジュランは、肌の自己再生力を高めることで、さまざまな肌悩みを根本から改善できる可能性があります。

リジュランに期待できる効果には以下のようなものがあります。

効　果	詳　細
肌のハリと弾力の回復	ポリヌクレオチドが線維芽細胞を活性化し、コラーゲン・エラスチンの生成を促進。 肌内部の構造を強化し、ハリ・弾力の回復効果が期待できる
しわや小じわの改善	乾燥小じわ・ちりめんじわ・ほうれい線・マリオネットラインなどに対応。 肌の厚みを増し、肌質改善で自然にしわを浅くする作用
毛穴の開きの改善	肌の弾力低下による毛穴の開きを改善。 コラーゲン増生で肌を引き締め、毛穴の目立ちを抑える
ニキビ・ニキビ跡の改善	抗炎症作用によりニキビの悪化を防止。 真皮層の再生を促し、凹凸のあるニキビ跡を改善
保湿力の向上とバリア機能改善	水分保持能力を高め、乾燥を防止。 バリア機能を強化し、外的刺激に強い肌を目指せる

リジュランは、シワやたるみの改善・毛穴の引き締め・ニキビ跡の改善・肌質の向上といった幅広い肌悩みに対応できる施術です。

リジュランの持続期間には個人差がありますが、一般的に約4～6か月です。

施術頻度は2～3週間に3～4回が推奨されており、これにより肌のターンオーバーが促進されます。

その後は半年ごとにメンテナンスを行うことで、肌の若々しさを維持し、美肌効果を長持ちさせることが期待できます。

リジュランを注入する方法　

リジュランの注入にはターゲットクールを含めていくつかの方法があり、目的や希望に合わせて選ぶことができます。

ここでは、代表的な手打ち、水光注射、ターゲットクールについて、それぞれの特徴を紹介します。

手打ち

手打ちは、医師がリジュランを注射で一本ずつ手作業で注入する従来の方法です。

皮膚の状態を見極めながら、注入する薬剤の量や深さを細かく調整できるのが大きなメリットです。

一方で、1か所ずつ打つため施術時間が長くなり、注入回数が多いぶん痛みを感じやすい点がデメリットといえるでしょう。

注射部位に一時的にふくらみが出ることがありますが、数日で落ち着くことがほとんどです。

水光注射

水光注射は、専用の注入マシンを使って複数のハリで薬剤を均一に注入する方法です。

皮膚を軽く吸引しながら極細の針で皮膚の浅い層から深い層まで均一に薬剤を届けられます。

手打ちと比較すると施術時間が短く、痛みや腫れ、内出血が少ないのが特徴です。

ただし、細かな部分など対応が難しい箇所もあることに注意が必要です。

ターゲットクール

ターゲットクールは、アイスニードリング技術を採用した針を使わない方法です。

薬剤を瞬時に冷却し、氷の針状にして高速で噴射することで、皮膚にごく小さな穴を一時的に開け、成分を真皮層まで浸透させます。

針を使わないため、痛みやダウンタイムが少なく、施術中の刺激も抑えられます。

注射や痛みが苦手な方や、できるだけ身体への負担を減らしてリジュランを受けたい方に適した方法です。

ターゲットクールとは？　

ターゲットクールは、CO2ガスを利用して冷却と薬剤導入を同時に行う美容医療機器です。

低温のガスを高速で噴射し、薬剤を微細な氷の粒子にして肌へ届けることで針を使用せずに有効成分を真皮層まで浸透させます。

さらに、冷却による麻酔効果や炎症抑制作用があるため、施術時の痛みやダウンタイムが少ないのが特徴です。

注射や針治療に抵抗がある方や初めて美容施術を受ける方にもおすすめです。

ターゲットクールの特徴　

ターゲットクールには、肌悩みに応じて使い分けられる3つのモードが搭載されています。

• ブースティングモード
• クーリングモード
• フリージングモード

このモードを切り替えることで、薬剤導入・美肌ケア・炎症抑制・病変部の凍結治療まで幅広く治療できます。

さらに、精密な温度制御により、治療効果を増加させながら周囲組織へのダメージを抑えられる点もメリットです。

ブースティングモード

ブースティングモードは、薬剤を瞬時に冷却して氷状にし、高速で肌に噴射するアイスニードリング技術を採用しています。

この技術により、皮膚に微細な隙間を作り、有効成分を真皮層に効率的に届けます。

針を使わないため、施術中の痛みや内出血の心配がほとんどなく、ダウンタイムも少ないのが特徴です。

施術後は、肌のハリや弾力、潤いの向上が期待できます。

クーリングモード

クーリングモードは、-10℃から5℃に制御された低温CO2ガスを肌に噴射し、炎症や赤みを抑えるモードです。

施術後の鎮静や、ニキビなどの炎症性の肌トラブルに効果的で、赤み・かゆみの軽減が期待できます。

さらに、血流をコントロールし毛穴を引き締める効果や、発毛治療の応用も可能です。

フリージングモード

フリージングモードは、極低温のCO2ガスを用いて、病変組織を凍結・破壊する治療に適したモードです。

液体窒素による従来の凍結療法と同様の仕組みですが、ターゲットクールは温度を精密に調整できるため、周囲の健康な組織への影響を抑えながら処置できます。

イボやその他の皮膚病変の除去などに使用されます。

ターゲットクールの効果　

ターゲットクールは、精密な冷却技術とCO2導入機能を活用した冷却治療機器です。

施術後のダウンタイム軽減や美肌サポートなど、幅広い美容・治療効果が期待できます。

ここでは、代表的な5つの効果について解説します。

薬剤導入効果

ターゲットクールは、冷却によって皮膚表面のバリア機能を一時的に緩めることで、有効成分を肌の深層まで浸透させます。

従来のイオン導入では浸透させるのが難しかったヒアルロン酸やコラーゲン、ポリヌクレオチドといった分子量の大きい成分も真皮層にまで届けられます。

しわやたるみ、シミ、乾燥、ニキビ跡など、複数の肌悩みに対して総合的にアプローチできるのが大きな特徴です。

美肌効果

導入する薬剤の種類に応じて、さまざまな肌質改善効果が得られます。

ターゲットクールでリジュランを導入すると、有効成分が線維芽細胞に働きかけ、コラーゲン・エラスチンの生成を促進することで、細胞の再生を促進し、キメの整ったなめらかな肌を目指せます。

炎症抑制

ターゲットクールには、施術後の赤みや腫れなどの炎症反応を迅速に鎮静する作用があります。

血管収縮による炎症部位への血流抑制が働き、ダウンタイムの短縮につながることも少なくありません。

また、ニキビや肌荒れなどの炎症性の肌トラブルに対しても、冷却と薬剤導入を併用することで症状の改善が期待できます。

麻酔効果

ターゲットクールの冷却機能により、皮膚を急速に冷やすことで神経の伝達を抑制し、痛みを軽減します。

注射やレーザー治療の前処置として使用することで、従来の麻酔クリームよりも快適に施術を受けられるケースもあります。

代謝促進効果

ターゲットクールで使用されるCO2は、血液中の酸素放出を促進するボーア効果を引き起こし、細胞への酸素供給を活発にします。

これにより、新陳代謝が高まり、肌の修復や再生をサポートすることが可能です。

さらに、血管新生因子の活性化や血流改善にも寄与し、肌の若返りや抗酸化作用も期待できます。

リジュランをターゲットクールで注入するメリット　

ターゲットクールを活用したリジュランの導入は、従来の手打ちなどの方法と比較して、メリットが多い施術です。

ここでは、代表的な3つのメリットを紹介します。

注入時の痛みやダウンタイムが少ない

ターゲットクールは、薬剤を氷状にして噴霧する仕組みを採用しています。

この冷却プロセスにより、神経の反応が一時的に抑えられるため、施術中の痛みを感じることは従来に比べ少なくなったという声があります。

実際の感覚として、制汗スプレーを吹きかけた程度と表現されることが多く、針を使う施術に比べるとストレスも軽減につながります。

さらに、冷却効果で血管が収縮し、内出血や赤みといったダウンタイムのリスクも抑えられる可能性があります。

効果の早さ

ターゲットクールは、薬剤を表皮と真皮の境界にある層にも均一に届けることができます。

この層は新陳代謝の活発な領域で注入された成分がすぐに働き始め、効果の立ち上がりが早いことが特徴です。

成分の浸透性向上

ターゲットクールでは、薬剤を微細な氷の粒にして噴射することで、皮膚表面のバリアを一時的にゆるめ、浸透効率を高めています。

従来のイオン導入では難しかった高分子成分もターゲットクールなら肌の奥の真皮層まで届けることが可能です。

さらにCO2の働きによるボーア効果で皮膚の酸素供給が活発になり、代謝や細胞の再生力もサポートされます。

これらの相乗効果により、リジュランの再生力をさらに引き出す効果が期待できます。

リジュランをターゲットクールで注入するデメリット

ターゲットクールを使用したリジュラン注入には多くのメリットがありますが、一方で注意点もあります。

施術を検討する際は、事前にデメリットを理解し、自分に合っているかどうかを医師と相談することが大切です。

一時的な赤みや違和感

ターゲットクールを用いた施術は寒暖差に敏感な方では2～3日ほど赤みが残る場合があります。

ほとんどの場合は自然におさまり、メイクや日常生活にも大きな支障が出ることはまれです。

薬剤や冷却に対する反応のリスク

まれに、使用する薬剤へのアレルギー反応やCO2ガス噴射に対する過敏反応が起こる可能性があります。

特に寒冷アレルギーや敏感肌の方は、事前にクリニックでのカウンセリングの際に医師に相談することが大切です。

過冷却による肌トラブルのリスク

施術環境や皮膚状態によっては、一時的に肌が過度に冷却されることがありますが、適切な温度管理がなされていれば防げます。

施術を受ける際には、施術の実績が多く信頼できるクリニックを選ぶことでリスクを抑えることができるでしょう。

ターゲットクールによるリジュラン注入の費用相場は？　

ターゲットクールによるリジュラン注入の費用はクリニックによって差がありますが、一般的な相場は1回につき59,000円～66,000円程度です。

費用が心配な方は、事前にしっかりと費用について説明してくれるクリニックを選ぶようにしましょう。

1回あたりの料金を割安にできる複数回コースを提供しているクリニックもあるので、費用を抑えたい場合はコース利用を検討するのもおすすめです。

まとめ

リジュランは肌の再生力を高め、自然な若返りをサポートする施術です。

そして、ターゲットクールを使った施術は、薬剤の浸透効率や施術時の快適さを向上させる点で大きなメリットがあります。

特に、痛みに弱い方や、ダウンタイムを短くしたい方、より高い効果を求める方にはおすすめの方法です。

ただし、ターゲットクールにも注意点はあるため、信頼できるクリニックでのカウンセリングで十分に相談し、自分に合った方法を選ぶことが大切です。

『BIJOU CLINIC』では、安心して相談できる空間づくりを心がけ、仕上がりの美しさだけでなく、術後のサポートなど長く信頼関係を築けるよう心がけています。

リジュランのターゲットクール導入も行っておりますので、お気軽にご相談ください。