2025年11月8日
「ハリや弾力不足が気になる」
「スキンケアをしっかりしていても保湿が追いつかない」
「化粧ノリが悪くなってきた」
そんな肌質のお悩みの方から注目されているのが、肌質改善に特化したヒアルロン酸『ボライトXC』です。
ボライトXCでの肌質改善を考えたときに、気になるのが「ボライトXCは全顔で何本必要?」ということではないでしょうか。
そこでこの記事では、部位別のボライトXCの必要本数目安について詳しく解説。料金相場、ジュビダームビスタシリーズとの比較、他治療との違いなども合わせて紹介します。
記事を最後までチェックすれば、「何本打つのがいいか」「自分にボライトXCが合っているか」など、施術の検討の参考になる情報が手に入ります。
ぜひ最後までチェックしてみてください。

ボライトXC(ジュビダームビスタボライトXC)は、ボトックスやヒアルロン酸製剤で知られるアメリカのアラガン社が開発したヒアルロン酸製剤の一種です。
これまでのヒアルロン酸が肌の「しわを埋める」「ボリュームを出す」目的で使われていたのに対し、ボライトXCは「肌そのものの質感改善」に特化しています。
まずは、ボライトXCの特徴を見てみましょう。
ボライトXCは、2020年12月に「顔面及び頸部における小じわ等の表面のへこみ修正及び皮膚状態(保水性、弾力性等)の改善を目的に、皮内に注入する製材」として、厚生労働省の承認を取得した製剤です。
有効性や安全性、品質など厳しい審査をクリアしたうえで承認を得ています。
(参照:肌質改善*を目的とした新たなヒアルロン酸注入材「ジュビダームビスタ ボライトXC」発売開始)
ボライトXCは、他の美肌治療と比べて効果が長続きしやすい傾向にあります。
これは、ボライトXCが「架橋ヒアルロン酸」と呼ばれるタイプのヒアルロン酸製剤であるためです。
ヒアルロン酸には、粘り気のあるゲル状の「架橋タイプ」と、水のようにさらっとした「非架橋タイプ」が2つあります。
近年の美肌治療の多くで使われているのは、「非架橋タイプ」です。
非架橋タイプは体内で固まらずに素早く広がって吸収されるため、凹凸が自然になじむ利点がある一方で、吸収が早く効果が長持ちしにくいデメリットがありました。
一方、ボライトXCのような粘度のある「架橋タイプ」は体内に長く留まることで、持続的な効果が期待できます。
アラガン社が行った臨床試験によれば、ボライトXC1回の治療で、最大9ヶ月の潤い(保水性)の改善が認められたといいます。
ボライトXCは、肌の保水力をアップして潤いある肌に導く効果のほか、ハリや弾力アップ、小じわ、毛穴、乾燥など多くの効果が期待できます。
ボライトXCの成分には水を蓄えるタンクのような機能があり、皮下に注入されると水分を溜め込んで保持します。
この働きにより、肌のハリやみずみずしさがアップするという仕組みです。

アラガン社のヒアルロン酸製剤ジュビダームシリーズには、『ボライトXC』の他にもさまざまな種類があり、それぞれ特徴や適した部位が異なります。
ここでは、BIJOU CLINICで取り扱っているジュビダームシリーズの比較表を紹介します。
| 薬剤 | 硬さ | 特徴 | 適応部位 |
| ボライトXC | 最も柔らかい | ・肌質改善、肌の保水性質感改善に特化 ・小じわや乾燥改善に有効 | 全顔、額、頬、首など |
| ボルベラXC | 柔らかい | ・皮膚の薄い部位のボリュームアップ ・唇や目元など繊細な仕上がり | 額、上まぶたのくぼみ、目の下、涙袋、唇、口周りなど |
| ボリフトXC | 中間〜やや柔らかい | ・浅めのシワやくぼみ治療に幅広く対応 ・自然な仕上がり | 額、こめかみ、頬、ほうれい線、マリオネットライン、ゴルゴライン、顎など |
| ボリューマXC | やや硬い | ・深めのシワやくぼみ治療、ボリュームアップ | 額、こめかみ、頬、ほうれい線、マリオネットライン、ゴルゴライン、顎など |
| ボラックスXC | 硬い | ・輪郭形成、顎・鼻のライン形成 ・形状保持力が高い | 顎、鼻、輪郭など |
ボライトXCは、ジュビダームシリーズの中では最も柔らかい製剤です。
ヒアルロン酸注入というと、シワ・くぼみのボリュームアップというイメージを持つ方が多いかもしれませんが、ボライトXCは、肌質改善を目的に「真皮」にアプローチします。
上記のように、潤いある美肌を目指したい方、肌質改善したい方に選ばれている製剤です。

これまでのヒアルロン酸治療は、主に小じわやたるみが気になる箇所へピンポイントに注入し、ふっくらボリュームを出す方法が一般的でした。
一方、ボライトXCは、真皮層に細かく注入していくことが特徴です。
例えば頬の場合、両頬合わせて約25ヶ所、1cm間隔で細かく均一に手打ち注入していきます。
細かく広範囲に注入されたヒアルロン酸が肌表面を持ち上げることで、肌の凹凸を改善し、ふっくら潤いのある肌に導きます。

ボライトXCは1本=1ccとなっており、部位や希望に合わせて医師が適切な本数を判断して、注入します。
ボライトXCの適応部位は、全顔、額、頬、首で、各部位の注入量目安は以下の通りです。
それぞれ詳しく解説します。
全顔のボライトXCでは、頬や額を中心に、顔全体に細かく均一に注入することで顔全体に潤いやハリを与える効果が期待できます。
ボライトXCを顔全体に注入する場合、2〜4本が目安です。
気になる部分のみであれば2本程度、よりしっかり顔全体の肌質改善を目指したい場合は4本が適しているでしょう。
首と合わせて全顔+首の肌質改善を行いたい場合は、5本が目安となります。
額(おでこ)に現れるエイジングサインとしては、額の横じわが代表的です。
加齢や紫外線に加え、表情の癖が原因で起こるこのしわは、老けて見えやすくなるため、悩んでいる方も多くいます。
額の横じわ対策としては、ボトックス注射が一般的ですが、ボライトXCも効果が期待できます。
ボトックス注射とは異なり、表情筋への影響が少なく、肌のハリや弾力アップによって気になる横じわにアプローチが可能です。
額へのボライトXCの注入量は、1本が目安です。
顔の広い範囲を占めるパーツである頬は、ごわつきやカサつき、ハリやツヤ低下などが気になりやすい部分です。
頬へのボライトXCの注入量の目安は1〜2本で、お悩みや肌質、ご希望に合わせて本数を調整します。
頬はボライトXCの効果を実感しやすい傾向にあるため、初めて受ける方におすすめの部位です。
ボライトXCは、首のしわの改善目的でも使用されます。
顔のしわと同様、首のしわも老けて見える原因の一つです。しかし、首は甲状腺が存在するため、これまでレーザーや光治療によるしわ改善は行いにくい部位でした。
ボライトXCであれば、このような首のしわにも対応できます。
首の場合は、しわや肌の状態を見ながらボライトXC1〜2本の注入を行います。

しっかりボライトXCの効果を実感したい場合は、一定量を注入するのがおすすめです。
例えば、本来4本が推奨されるケースで、1本を顔全体の広範囲に注入すると、効果を実感しにくい可能性があります。
必要量や効果の現れ方には個人差がありますが、医師のアドバイス通りに適正な範囲に適正な量を注入した方が、効果を実感しやすくなるでしょう。
「まずは1本だけ注入してみたい」「実際にボライトXCを試してみたい」という場合は、1本を部分的に注入して効果を試してみるのも一つの方法です。

ボライトXCは自由診療となるため、クリニックによっても費用が異なります。
目安としては、1本(1cc)あたり5万円〜15万円ほどが費用相場です。
BIJOU CLINICのボライトXC(肌育注射手打ち)の料金は、以下のようになっています。

ボライトXCの治療は、以下のステップで進めます。
注入部位にもよりますが、注入自体は10〜20分程度で、全体では60分ほどが目安です。
| 1:カウンセリング | まずは丁寧なカウンセリング・診察で肌やしわの状態をチェックし、ボライトXCの必要本数や注入部位などを見極めます。 場合によっては他の施術の方が適している可能性もあるため、患者さんのご希望や肌の状態に合わせ、適切な施術をご提案しています。 |
| 2:麻酔クリーム塗布 | 痛みの緩和のための麻酔クリームを塗布します。(麻酔なしで受けることも可能です) |
| 3:ボライトXCの注入 | 麻酔クリームが効いたのを確認後、ボライトXCを注入します。 |
| 4:アイシング | 腫れ対策のためのアイシングを行います。 |
| 5:帰宅 | 軟膏を塗布し、そのままご帰宅いただけます。 |

ここでは、ボライトXCのダウンタイムや副作用を表で紹介します。
ボライトXCは通常、ダウンタイムがほとんどありませんが、軽い腫れや赤みが数日続くこともあるため、大切な予定がある場合は余裕を持ってスケジュール調整しておきましょう。
| ダウンタイム | 1〜3日(内出血が出た場合でも1〜2週間で改善することがほとんど) |
| 痛み | 注射針を刺す痛み(麻酔クリームで緩和可能) |
| 副作用・リスク | 軽度の腫れ、内出血、赤み、凸凹、左右差、アレルギー、血流障害など |
| 入浴・シャワー | 入浴は翌日から可能。シャワーは当日から可能 |
| 洗顔 | 施術後12時間後から可能 |
| メイク | 翌日から可能 |

ボライトXCと比較されることの多い治療として、プルリアルデンシファイ・ジュベルック・ジャルプロなどがあります。
これらの施術とボライトXCでは使われる製剤が異なりますが、大きな違いが「使われているヒアルロン酸の種類」です。
プルリアルデンシファイ・ジュベルック・ジャルプロに含まれるヒアルロン酸は「非架橋ヒアルロン酸」で、サラサラしていることが特徴です。
一方、ボライトXCでは粘度の高い「架橋ヒアルロン酸」を使用しているため、効果が長持ちする傾向にあります。
医師としっかり相談して、気になる肌悩みや希望の仕上がりに合った施術を提案してもらうと、満足度の高い施術につながるでしょう。

ここでは、ボライトXCについて患者さんからいただくことの多い質問と回答を紹介します。
ボライトXCは1回の施術でも効果を実感しやすいとされていますが、しっかり効果を得たい場合は、初回は月1回のペースで2回受けた方がいいケースもあります。
その後の施術頻度としては、肌の状態を見ながら6〜9ヶ月に1回ほどの施術がおすすめです。
ボライトXCは他のヒアルロン酸製剤とは異なり、広範囲に注入することで肌質改善を目指すものです。
目周りや鼻は適応外となり、目の下であれば脂肪注入、涙袋にはボルベラXCなどが向いています。
詳しくはお気軽に医師にご相談ください。
ジュビダームビスタボライトXCは、肌質改善に特化したヒアルロン酸製剤です。
粘り気がある架橋ヒアルロン酸を使用しているため他の非架橋ヒアルロン酸と比べて効果が長持ちする傾向にあり、1回の施術で効果を感じられる方も多くいます。
本数の目安としては全顔は2〜4本が目安ですが、肌の状態やご希望によっても一人ひとりの患者さんに適した本数は変わるため、詳しい本数については医師に相談してみましょう。
『BIJOU CLINIC』では、ボライトXCを始めとして、さまざまな肌質改善治療・肌育治療の施術を導入しています。
丁寧なカウンセリングを行い、お悩みやご希望、肌状態に合わせた施術をご提案しておりますので、お気軽にご相談ください。
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