ボライトが馴染むまでどれくらい？ボコボコや内出血などのダウンタイムについて

施術後、ボライトが馴染むまでにどれくらいの期間がかかるのか、気になる方は少なくありません。

ボライトには、さまざまな副作用もあり、仕事や学校がある方にとっては、不安に感じる部分でもあるでしょう。

そこで、この記事ではボライトが馴染むまでにどのくらいの期間がかかるのかを解説します。

あわせて、ボライト特有のボコボコした感覚や内出血等についても触れていきます。

ボライトに興味がある方や、施術を検討している方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

ボライトが馴染むまでどれくらいかかるのか

注入された製剤が周囲の組織に自然に馴染むまでの期間は、一般的に2週間から4週間程度が一つの目安とされています。

施術直後には、赤みや腫れ、内出血といった一時的な反応が生じることがあります。

しかし、上記の反応は、数日から1週間程度で落ち着くことがほとんどです。

ボライトの特性上、注入直後に皮膚がボコボコしたように盛り上がったような状態になるケースもありますが、これも1週間程度で目立たなくなっていくことが一般的です。

ボライトでボコボコになってしまう理由

ボライトは、肌質改善を目的としたヒアルロン酸製剤ですが、注入後に肌表面がボコボコになってしまう可能性があります。

ただ、ボライトの施術後に見られるボコボコは、一般的な反応であり、期間が経過するにつれて症状が落ち着いていくことがほとんどです。

製剤の特性や医師の技術力、体質など、複数の理由が考えられるため、それぞれについて解説します。

副作用の一つとして現れてしまう

ボライトに限らず、肌育注射の施術全般にいえることですが、施術直後から一時的な副作用として凹凸が生じる場合があります。

注入されたヒアルロン酸が組織にまだ十分に馴染んでいなかったり、注入時の刺激による反応であったりすることなどが関係しています。

ただ、ボライトの施術で生じた凹凸は、製剤が組織に馴染んでいくにつれて、早い方で数日～1週間、長引くケースでも1～2週間程度で自然に解消されることが多いです。

一部位の注入量が多すぎる

ボライトは、肌の広範囲に浅く細かく注入して、肌質改善を目指す製剤です。

しかし、一箇所に多量の製剤を注入してしまうと、その部分だけが膨らみすぎてしまうことがあります。

結果的に、注入しすぎた部分の表面に、ボコボコとした凹凸として現れることがあるのです。

つまり、適切な量を広範囲に分散させて注入する医師の技術と経験が、ボライトにおける施術の仕上がりを左右するといえます。

注入した部位が浅すぎる

ボライトは、肌の浅い層に注入して、肌の水分量や弾力性の改善を促すよう開発されています。

しかし、適切な真皮層よりもさらに浅い層に注入された場合、皮膚のすぐ下にヒアルロン酸がとどまることになります。

場合によっては、皮膚表面からヒアルロン酸によるふくらみが見えたり、触れた際に違和感のある凹凸として感じられたりするかもしれません。

上記のトラブルを避けるためにも、皮膚の構造や注入に適した層などを理解している医師に施術を依頼することが重要でしょう。

肌質が柔らかい

元々の肌質が薄く、柔らかい方は、製剤を注入した際の皮膚の反応が出やすくなる傾向があります。

皮膚が薄く柔らかいと、中に入った製剤が表面にも表れやすくなるからです。

肌質によっては、医師が丁寧に細かく注入しても、ヒアルロン酸の存在が目立ちやすくなることがあります。

肌質が柔らかいタイプの方は、注入量や注入方法を特に調整する必要があるため、事前のカウンセリングで医師に肌質を確認してもらうことが重要です。

針による影響を受けている

ボライトを注入する際、細い針やカニューレを使用するのが一般的です。

ただ、いずれも、針によって肌が刺激を受けるため、炎症が起こることがあります。

針によって炎症反応が生じることで、一時的に腫れが見られ、凹凸のような状態に陥るリスクがあります。

針による影響は、医師の技術力や知見次第では、最小限に抑えられる場合もあるかもしれません。

施術後のボコボコ感に不安がある方は、肌の変化を考慮して施術してくれる医師に相談することが望ましいでしょう。

ボライトで内出血になってしまうのはなぜ？

ボライト注入後に内出血が生じる主な理由は、施術が針を用いて行うものであるからです。

内出血は、皮膚の下にある細い血管が、針や製剤などの刺激によって損傷し、血液が漏れ出すことで起こります。

皮膚の下には無数の血管が張り巡らされているため、極細の針や先端の丸いカニューレを使用しても、完全に避けることは難しいのが現状です。

特に、皮膚の薄い箇所や、血管が多い部位では、内出血が生じやすい傾向があります。

とはいえ、個人差はあるものの、施術直後に内出血が生じても、通常は数日から1週間程度で目立たなくなっていくことがほとんどです。

ボライトによる変化を実感できるのはいつから？

ボライトは、注入直後からボリュームアップをもたらす製剤ではなく、肌の水分保持力と弾力性の改善を目的として設計されています。

そのため、自分で変化を実感できるようになるまでには、一定の期間を要します。

変化を実感するまでの期間や、持続期間の目安は、以下の通りです。

施術後1～2か月後に変化を実感しやすい

ボライトは、肌の真皮層にとどまりながら、肌内部の環境を整えていきます。

上記の作用が肌表面に現れ、自分で変化を実感できるようになるのは、施術後およそ1か月から2か月が経過した頃とされています。

施術後1～2か月後の時期に現れる変化として挙げられるのが、肌のツヤ感やハリ感の向上、乾燥による小ジワが目立たなくなる、といった変化です。

また、肌のうるおいが増すことでメイクノリが良くなるなど、日常生活での変化を感じる方も少なくありません。

ただ、変化の現れ方や変化を実感できるまでのスピードには個人差があります。

まずは、焦らずに製剤が肌に作用する過程を見守る姿勢が大切です。

効果の持続期間は最大9か月

ボライトは持続期間が長めであるのが特徴です。

一度の注入で最大で約9か月程度の効果が持続することが期待されています。

ボライトの持続期間が長い理由としては、主成分として、架橋されているヒアルロン酸を使用しているためです。

架橋とは、ヒアルロン酸を体内で吸収しにくくする技術のことです。

架橋されていないヒアルロン酸の場合、わずか1か月程度で吸収されてしまうことが多い傾向にあります。

しかし、ヒアルロン酸が架橋されていると、体内で吸収されにくくなります。

そのため、ボライトの場合、注入した製剤が、体内でゆっくりと吸収されることから、変化を長く維持できるのです。

ボライトによって得られた変化を長く維持したいと考えているのであれば、肌の状態を観察しながら、施術後9か月を目安として定期的にメンテナンスの施術を受けることが望ましいとされています。

ただ、適切な施術間隔については、肌の状態や変化の度合いなどによって異なるため、医師と相談しながら決めることも重要です。

ボライトを馴染ませるために自分でできるケア

ボライト特有のボコボコした感覚がどうしても気になる場合には、馴染ませるためのケアを取り入れてみるといった選択肢があります。

正しい方法でケアをすることで、ボライトが馴染みやすくなるため、以下で具体的な方法を見ていきましょう。

なお、セルフケアは、あくまでも医師の指導のもとで行ってください。

顔のボライトを馴染ませるためのケア

自分で顔のボライトを馴染ませる際は、ケアを始める前に、手を石鹸でしっかりと洗い、清潔な状態で行ってください。

施術直後は特に針の跡が残っているため、感染症のリスクを避けるためにも清潔な状態で行うことが望ましいです。

顔の注入部位に触れてみて、硬さや凹凸が気になる部分があれば、その部分を指の腹で優しくおさえます。

ただし、肌に対してただ垂直に強く押し込むのではなく、指を皮膚表面に沿ってわずかにスライドさせるイメージで、優しく押し潰すように馴染ませていくことがポイントです。

施術後、できるだけ早いうちにケアを行うことで、凹凸を軽減させやすくなります。

ただし、強い力でマッサージのように擦ると、製剤が移動したり炎症を引き起こしたりする可能性があるため、好ましくありません。

自己流での強いマッサージなどは避け、あくまでもやさしく丁寧に行うようを心がけることが重要です。

首のボライトを馴染ませるためのケア

首の皮膚は顔と異なり、骨との距離が長いのが特徴です。

顔と同じように垂直に強く押すと、首の皮膚がたわんでしまうだけで、製剤を適切に馴染ませることが難しくなります。

肌に触れて凹凸が気になる部分を見つけたら、盛り上がっている部分を横から優しくつまむようにしてヒアルロン酸を指でしっかりと捉えます。

皮膚に対して垂直の方向へ、指で製剤を広げるように優しくスライドさせて馴染ませてください。

ただし、首の薄い皮膚に過度な負担をかけないよう、やさしく行うことが望ましいです。

首の凹凸を馴染ませる際も、石鹸で洗った清潔な手で行うことを徹底してください。

なお、セルフケアの際に、強い痛みが生じたり、凹凸が悪化したりした場合は、すぐに中止し、施術を受けたクリニックに相談することが重要です。

回復を遅らせないためのダウンタイムの過ごし方

ボライトの施術後、回復するまでの期間には個人差があります。

ただ、過ごし方次第では、回復までの期間が長引いてしまう恐れがあるため注意が必要です。

ここからは、回復を遅らせないためのダウンタイムの過ごし方について、詳しく解説します。

自己流の強いマッサージは控える

施術直後は、注入部位を強く押したり、揉んだりするなど、マッサージは避けることが望ましいとされています。

施術直後の場合、注入された製剤は、まだ完全に定着していません。

強い刺激を加えてしまうと、製剤が移動したり、凹凸の原因となったりする場合があります。

また、過度な摩擦は炎症を長引かせたり、内出血が悪化したりするリスクも高めます。

医師の指導のもとでなじませるのではなく、自己流で強くマッサージをするのは避けましょう。

なお、マッサージに限らず、洗顔やスキンケアを行う際も、力加減には配慮することが重要です。

泡でやさしく包み込むように洗い、タオルで拭くときは軽く押さえる程度にとどめましょう。

なお、なじませるためであったり、メイクをしたりするために注入部位に触れる必要がある場合は、石鹸で手を洗って清潔にし、やさしい力加減で対応することを心がけてください。

飲酒や運動、サウナなどは施術後4日目以降にする

血行をよくする行為は、施術後の腫れや内出血を悪化させる要因となるため、注意が必要です。

例えば、飲酒や激しい運動、長時間の入浴、サウナなどは、施術後最低3日間は控えることが望ましいとされています。

施術後に血行が良くなると、傷ついた毛細血管の血流にも影響し、腫れや内出血の治りが遅れる可能性があります。

軽いシャワーであれば、当日からでも問題はありません。

ただし、湯船に浸かるのは翌日以降、サウナや激しい運動、多量の飲酒などは、腫れや赤みが落ち着いたことを確認したうえで、施術から4日目以降に徐々に再開しましょう。

施術当日のメイクは控える

注入後の針の穴は小さいため、すぐに塞がることが多いです。

とはいえ、施術当日にメイクすると、針の穴から化粧品の成分や雑菌が侵入し、炎症や感染症を引き起こすリスクが高まります。

そのため、施術当日のメイク、特にファンデーションやコンシーラーの塗布は控えることが望ましいです。

なお、クリニックによっては、施術当日であってもメイクを許可している場合があります。

都合により、できればメイクしたいと考えている方は、一度医師に確認してみましょう。

まとめ

この記事では、ボライトが馴染むまでの期間や、馴染ませるためのケア、ボコボコ感・内出血の副作用などについて解説しました。

顔や首などの施術として選ばれることのあるボライトですが、不自然な状態になったらどうしたらいいのか、いつまで違和感があるのか、などは気になる部分かもしれません。

今回解説したとおり、数日から数週間で副作用が落ち着くことが多く、4週間程度でボライトが自然に馴染むケースがほとんどです。

とはいえ、不安に感じる症状が現れたら、施術を受けたクリニックに相談することも検討してください。

BIJOU CLINICでは、ボライトが馴染むか不安な方や、副作用のリスクが気になる方の相談も受け付けております。

カウンセリングも随時対応していますので、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。