2025年11月5日
多くの人が抱える肌の乾燥、小じわ、ハリ不足といった悩みにアプローチする注入治療として注目されているボライトについて、関心を持つ方は少なくありません。
ボライトは、従来のヒアルロン酸注射のようなボリュームアップが目的ではなく、肌の水分保持能力を高めることに特化しています。
そんなボライトが肌荒れにもよい影響を与えるとして、注目されることが少なくありません。
そこで、この記事では、ボライトが肌荒れ改善につながるのか、想定される作用やおすすめできるケースなどについて解説します。

ボライトは、日本の厚生労働省によって、肌質改善の効果があるとして、承認された製剤です。
主成分はヒアルロン酸であり、ジュビダームシリーズのヒアルロン酸製剤の一つです。
主に、顔や首などの真皮に注入し、肌質を改善することを目的としています。
従来のヒアルロン酸製剤といえば、肌のボリュームアップを主な目的としていましたが、ボライトは肌のうるおいや弾力を向上させることを目指します。
そのため、「肌をふっくらさせたい」というより、「乾燥による小じわを改善したい」「乾燥肌の対策をしたい」といった方から選ばれることが多いです。

ボライトは、肌荒れにアプローチできるといわれることがあります。
肌のうるおいや弾力の向上などの作用があるとして知られるボライトが、なぜ肌荒れにもよい影響を与えるといわれるのでしょうか。
ここからは、ボライトにおける肌荒れへのアプローチについて解説します。
ボライトは、肌の環境を整えることに特化して開発されています。
肌荒れの原因の一つとして考えられているのは、肌内部の真皮層にあるヒアルロン酸が減少することによる保水力低下です。
肌の水分が不足すると、バリア機能に影響を及ぼすからです。
ボライトは、不足したヒアルロン酸を補い、肌の深層から水分を保持する力を高めることで、肌の水分保持力の向上を目指します。
結果的に、肌のうるおいが向上し、皮膚のバリア機能も整えることにつながるのです。
また、ボライトは1回の注入で最大9か月という比較的長い期間、保水性の向上が持続することが報告されています。
肌の内側の水分バランスを長期的に保ちやすくなり、健やかな状態を維持することにつながります。
ボライトは、普段のスキンケアでは難しい、肌の奥の層からサポートできるのが特徴です。
一般的な化粧水や美容液の場合、主に皮膚の一番外側にある角質層までしか浸透しません。
化粧水や美容液だけでは、深い層にある真皮層まで、有効成分を十分に届けるのは難しいのが現状です。
一方、ボライトは、注射器を用いて肌の真皮層に直接ヒアルロン酸を注入します。
直接製剤を注入するため、普段のスキンケアではアプローチが難しい、肌内部の層にヒアルロン酸成分を補えます。
ボライト特有の直接注入する施術方法が、真皮からサポートすることにつながるでしょう。

ボライトの施術では、いくつか想定されている変化があります。
一般的に知られている変化は、以下のとおりです。
ボライトは、肌の乾燥が主な原因で生じる小じわの軽減に対し、内側からアプローチするとされています。
乾燥による小じわは、皮膚の水分不足によって生じるしわです。
ボライトは、真皮層へ直接ヒアルロン酸を注入し、肌の内部にうるおいを与える作用があります。
ヒアルロン酸は水分を抱え込む性質を持ち、注入することで肌のうるおいが向上し、肌全体に内側からハリが生まれやすくなるのが特徴です。
これにより、水分不足によって生じていた皮膚の表面的な凹凸がなめらかになり、乾燥による小じわが目立ちにくくなることが考えられます。
ボライトは、肌のハリとなめらかさを向上させるといった変化があるとして、注目されることがあります。
ヒアルロン酸の保水力によって肌のうるおいが保たれ、皮膚に弾力をもたらす作用が想定されるからです。
肌に弾力が生まれることで、肌全体にピンとしたハリ感をもたらすと考えられています。
また、ヒアルロン酸特有の保水力が肌のなめらかさにつながることもあります。
そのため、ボライトは、肌のハリ感や、触り心地のよいなめらかさを目指したい方から選ばれることのある施術です。
ボライトは、従来のヒアルロン酸とは異なり、しわの溝を埋めたり、顔の輪郭を大きく変えたりするような施術ではなく、あくまでも肌の質を改善することを目指します。
加齢に伴う肌の変化は、主にうるおいが減少することで、乾燥、小じわ、弾力不足として現れるものです。
ボライトを肌に注入することで、加齢によって失われがちな水分保持能力の回復につながります。
これにより、肌が内側からふっくらとうるおって、キメが整い、小じわが目立たなくなるといった変化につながります。
結果的に、健康的で若々しい印象に導きやすくなるでしょう。
また、顔の特定部分のボリュームを大きく変えるわけではないため、施術を受けたことが他人に気づかれにくいといった、自然な仕上がりにつながります。
ボライトは、セルフケアだけでは難しいとされる首のしわ軽減のための選択肢の一つとなります。
首の皮膚は顔と比べて薄く、乾燥や日々の動きなどによってしわが定着しやすいのが特徴です。
ボライトは、顔面だけでなく首への注入も可能であり、皮膚の奥にある層に直接ヒアルロン酸を注入できます。
首のしわにヒアルロン酸を注入することで想定されるのが、内側からうるおいやハリをもたらすことによる、柔軟性の回復です。
これにより、乾燥によって深くなっていた横じわの溝が、なめらかになり目立ちにくくなる変化が想定されます。
首のしわは、加齢のイメージにもつながりやすい部分であるため、エイジングケアに関心がある方からも選ばれることのある施術です。
ボライトは赤ら顔を目立ちにくくできる場合があります。
赤ら顔に対して直接治療を施すわけではないものの、ボライトで肌のバリア機能を改善することで、間接的に赤みの目立ちにくい肌へと導く可能性があります。
特に、赤ら顔の原因が皮膚の乾燥である場合は、肌にうるおいを与えるボライトの作用で見た目を軽減しやすい傾向です。
しかし、血管の拡張や炎症による皮膚疾患が原因である場合は、ボライトでの軽減が難しい場合もあります。
むしろ、レーザー治療や内服薬などの、ボライト以外の治療法を取り入れた方がよい場合もあるため、医師に丁寧なカウンセリングをしてもらって、判断を求めることが重要です。

ボライトは肌荒れに悩む方の味方となる場合がある施術ですが、特におすすめとされるケースもあります。
ここからは、ボライトの施術が適している場合があるケースを解説します。
皮膚が薄い方は、外部刺激の影響を受けやすく、肌の乾燥やバリア機能の低下を招きやすい傾向にあります。
そのため、肌荒れを繰り返すことが少なくありません。
皮膚が薄く肌荒れを繰り返しやすい肌質の方にとって、ボライトの肌のバリア機能のサポートや水分保持力の向上などの特徴は、注目したい部分です。
ボライトの注入で、内側から水分が保持でき、乾燥による肌の敏感な状態を落ち着かせることが考えられます。
肌の水分バランスが安定すると、バリア機能が適切に働きやすくなり、外部の刺激から守りやすくなるとされています。
ボライトは、「なるべく長期間にわたって変化を維持したい」といった方から選ばれることがあります。
美容治療では、頻繁にメンテナンスを行うとなると、時間や経済的な負担となることがあるからです。
ボライトは、一般的なヒアルロン酸製剤と比べると、体内での吸収スピードが遅い性質があります。
実際、ボライトは、1回の治療で最長9か月にわたって、肌のうるおいを維持することが報告されています。
「毎月施術を受けるのは面倒」「経済面が不安だから少しでも維持できる期間が長い施術を選びたい」といった方にとって、ボライトは選択肢の候補として検討できるでしょう。
光老化とは紫外線ダメージのことであり、乾燥や小じわ、ハリの低下などの原因の一つです。
長年の紫外線ダメージが蓄積すると、肌のコラーゲンなどの物質が減少し、水分を保持する力も衰えてしまいます。
紫外線による慢性的な肌ダメージが見られる場合、ボライトは内側からのアプローチで肌をサポートできる場合があります。
ボライトで見込まれている変化としては、保水力を持つヒアルロン酸が内部にとどまることによる、うるおいや柔軟性の向上です。
光老化による肌ダメージで乾燥しがちな肌に、うるおいと柔軟性を取り戻すことが見込まれています。
毎日丁寧なスキンケアを続けているにもかかわらず、肌荒れや乾燥、ハリのなさが改善しないと感じている方は、ボライトの施術で理想の状態を目指せる場合があります。
一般的な化粧水や美容液の成分は、肌の表面にある角質層まで浸透することがほとんどです。
肌の水分量に影響するような、深い層に直接影響を与えるのは難しいとされています。
しかし、ボライトは注射で直接肌内部にヒアルロン酸を注入するため、一般的な化粧水や美容液が届かない層にもアプローチできます。
内側からのアプローチができるため、肌表面の乾燥対策だけでは解決しなかった、根本的な真皮の水分不足の改善を目指せます。
結果的に、慢性的な肌荒れやコンディションの乱れにも対応しやすくなり、肌状態のサポートにもつながるでしょう。

ここからは、ボライトの施術で寄せられることの多い疑問についてお答えしていきます。
施術前に不安や疑問を解消しておきたい、と考えている方は以下を参考にしてみてください。
ボライトの施術は、注射を使用するため、針を刺すときにチクッとした痛みを感じることがあります。
ただ、医療機関によっては、注射による痛みを抑えるために、麻酔クリームを塗布することが多いです。
痛みに敏感な方は、麻酔の有無について事前に確認しておくことが望ましいでしょう。
ボライトの施術にかかる時間は、およそ20~30分です。
注入量や部位によって異なるものの、早いケースでは15分程度で完了することもあります。
ただし、上記はあくまでも施術そのものの所要時間であり、他にもカウンセリングや麻酔の処置、待ち時間などが加わります。
そのため、ボライトの施術当日は、上記もふまえたうえで、スケジュールを整理しておくことが重要です。
ボライトは、注入直後からすぐに変化が現れるわけではありません。
多くの場合、施術後1~2か月経った頃から実感することが多いとされています。
そのため、即効性を得ることは難しいのが現状です。
ただ、一方で変化の持続期間が最大9か月と、比較的長めな特徴があります。
ボライトの施術直後には、注射の針を刺した箇所に小さな赤みや一時的な腫れ、軽度の内出血が生じる可能性があります。
赤みや腫れは、施術後数時間から1〜2日程度で落ち着くことがほとんどです。
内出血が生じた場合は、数日から1〜2週間程度で徐々に目立たなくなり、メイクでも隠しやすくなる程度まで回復することが一般的です。
今回は、ボライトにおける肌荒れへの作用や、想定される変化、おすすめのケースなどについて解説しました。
ヒアルロン酸を用いた施術の一つとして選ばれることのある施術であり、特に、乾燥による小じわやハリの低下、エイジングケアなどへの対応として検討される場合があります。
BIJOU CLINICでは、肌荒れへの対応方法に悩む方へ向けて、ボライトの施術を行っています。
丁寧なカウンセリングのもと、必要な量や部位なども調整していきますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
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