目の下のたるみは自力で治せる?セルフケアや医療的な治療法も解説

年齢を重ねるにつれ目の下のたるみが気になり、「老けて見える」とお悩みの方は少なくありません。
たるみはいくつかの原因が重なって起きますが、日々のケアで改善を目指せる場合もあります。
この記事では、目の下のたるみの原因やさまざまなセルフケア方法、対応が難しいときの医療的な治療法などについて詳しく解説します。
目の下のたるみにお悩みの方、自力で治す方法を探している方は、ぜひ参考にしてください。
目の下のたるみの原因

目の下のたるみは、老けた印象やクマにつながるだけでなく、疲れて見える、不機嫌に見えるといった、意図しないマイナスの印象になりかねません。
また、涙袋がたるみによって目立たなくなると、柔らかさが薄れシャープでキツイ印象に見える方もいます。
血行不良・むくみ
血行不良やむくみは、一時的な目の下のたるみの主な原因です。
血流が滞ると、老廃物や余分な水分が排出されにくくなり、皮膚の内側に溜まります。
目元の皮膚は薄いため、この溜まりが膨らみとして見えやすく、たるんで見えるのです。
長時間同じ姿勢が続くことや、塩分・アルコールの摂りすぎといった生活習慣は、血流の滞りを悪化させる要因になります。
なお、血流や水分の滞りによるたるみは一時的なことが多く、原因が解消されれば軽減する可能性もあります。
眼輪筋の衰え
目の周りを囲む筋肉である眼輪筋が衰えることも、目の下のたるみにつながります。
眼輪筋は、まぶたの開閉や目の下の皮膚や脂肪を支える働きを持つ筋肉です。
加齢や運動不足で眼輪筋が緩むと、支えられていた皮膚や脂肪が下がり、たるんで見えるようになります。
日常生活では、大きく目を開け閉めする動作は少なく、ほかの表情筋に比べて衰えやすいのも特徴のひとつです。
目を強く閉じる、しっかり見開くなどの動作を行う機会が少ないほど、衰えが進みやすい傾向があります。
皮膚の弾力低下
皮膚の弾力が低下することも、目の下のたるみを進める原因のひとつです。
目元の皮膚は、顔の中でも特に薄いため、弾力低下の影響を受けやすい部位とされています。
弾力が失われ、皮膚自体が重力に逆らえなくなると、目の下の皮膚がたるみとして現れやすくなります。
皮膚の真皮層にあるコラーゲンやエラスチンは、肌のハリを保つ土台となる成分です。
糖分の摂りすぎによる糖化現象も、コラーゲン線維を劣化させる要因として知られています。
眼窩脂肪の突出
眼窩脂肪の突出は、脂肪そのものの位置が変わる構造的な問題で、セルフケアでは対応が難しいとされています。
目の下の眼窩脂肪は、眼球を保護するクッションとして存在し、通常は眼窩隔膜と眼輪筋によって内側に留められている状態です。
加齢でこれらの組織が緩むと、眼窩脂肪が前方へ押し出され、膨らみとして目立つようになります。
そのため、医療的な治療で改善を目指す方が適していることが多いです。
目の下のたるみのセルフケア|マッサージ

目元・頭皮・おでこは顔の皮膚や筋膜でつながっていて、目元だけでなく周辺のマッサージもたるみの改善に役立ちます。
ここでは、目の下のたるみに対するおすすめのマッサージを紹介します。
リンパの流れを促すマッサージ
リンパマッサージは、耳から鎖骨にかけてリンパを流し、老廃物や余分な水分の排出を促す方法です。
以下の手順に沿って、丁寧にマッサージを行ってみましょう。
- 耳の後ろにあるくぼみを指の腹で5秒軽く押す
- 耳たぶを軽くつまんで真横に引っ張り、5秒間キープする
- 耳の中央と上部もそれぞれ引っ張って5秒間キープする
- 耳たぶから耳の上にかけて揉みほぐすように指を滑らせる
- 首筋から鎖骨に向かって手のひら全体で撫でるようにマッサージする
リンパマッサージは、この手順を1セットとして、1日3セットを目安にすると無理なく続けられるでしょう。
血行が良くなっている入浴後のタイミングで行うと、より効果が期待できます。
目元マッサージ
目元マッサージは、目の周りの血行を促し、むくみやたるみの緩和を目指します。
ただし、目元の皮膚は特に薄く、力を入れてこすると皮膚が伸びて、たるみを悪化させることがあります。
クリームやオイルで指の滑りをよくして、力を入れずに優しく行うことが大切です。
- 中指の腹を使い、目頭から目尻に向かって目の下を軽くなでる
- 眉頭からこめかみに向かって、眉の下を同様になでる
- こめかみの位置で、円を描くようにくるくるなでる
- 目頭に戻り、目の下の中央あたりで小さな円を描くようになでる
- こめかみを軽く押さえながら、眼球をゆっくり左右に動かしてから数秒間目を閉じる
- 同様に、眼球を上下に動かしてから数秒間目を閉じる
目元マッサージは、朝晩のスキンケアのタイミングで、1日2回を目安に取り入れるとよいでしょう。
頭皮マッサージ
頭皮のマッサージは、頭皮のコリをほぐすことで、目元のたるみへアプローチする方法です。
頭皮が凝り固まると表情筋が動きにくくなり、目元のたるみにつながることがあるため、意識してほぐしましょう。
頭のコリをほぐすと、眼精疲労の改善も期待できます。
頭皮マッサージ:
- 両手で頭部をつかみ、指の腹で頭皮をぐるぐると刺激する
- 痛気持ちいい程度の強さを意識し、30回ほど行う
- 拳を握り、こめかみから耳の裏側にかけての側頭部も同様に刺激する
指や拳と一緒に、頭皮を動かすイメージで行いましょう。
頭が重く感じるときや、デスクワークの休憩に合わせて取り入れてみてください。
目の下のたるみのセルフケア|ツボ押し

ツボ押しは、目の周りの血行を促し、むくみや疲れによる一時的なたるみの緩和が期待できる方法です。
ここでは、目元に集まるツボの位置と、押し方の注意点について解説します。
目元・血行促進に関わるツボ
目元には、血行やリンパの流れに関わるとされるツボが、いくつか集まっています。
| ツボ名 | 位置 | 期待される効果 |
| 睛明(せいめい) | 目頭の内側、鼻の付け根近くのくぼみ | 目の疲れ・血行促進 |
| 攅竹(さんちく) | 眉頭の下のくぼみ | 眼精疲労の緩和 |
| 承泣(しょうきゅう) | 黒目の真下、骨のくぼみ部分 | 血行促進・むくみの緩和 |
| 四白(しはく) | 黒目の真下から指幅1本ほど下の骨のくぼみ | 血行促進・むくみやたるみの緩和 |
| 球後(きゅうご) | 黒目の中心から指1本分外側、目の下の骨の縁 | 血行やリンパの流れの改善 |
| 太陽(たいよう) | こめかみの目尻からやや外側 | 血行促進 |
力を入れすぎると血管を傷つけたり、皮膚が伸びてたるみを悪化させたりする可能性があるため、注意が必要です。
ツボの押し方
ツボ押しは、左右両方の目元のツボに、指の腹でゆっくり圧をかけて、約3〜5秒間キープしてから離す動作を繰り返します。
爪を立てず指の腹全体を使って、こすらないように注意しながら行うのがポイントです。
押した際に痛みがある場合は、位置がズレている可能性があるため、無理に続けないで一旦離し、ツボの位置を確認してください。
目が疲れていると感じたときや、リラックスしたいときに取り入れてみましょう。
目の下のたるみのセルフケア|眼輪筋トレーニング

眼輪筋トレーニングは、目元の筋力を鍛えて、皮膚や脂肪を支える力を保つ方法です。
加齢によって衰えた眼輪筋の維持や血行を促進し、たるみの進行を緩やかにする効果が期待できます。
眼輪筋トレーニングの方法
眼輪筋トレーニングには、目を見開いて閉じる基本的な動作と、下まぶただけを動かす動作の2種類があります。
【基本の動作】
- 目をできるだけ大きくゆっくり見開いて5秒間キープする
- 目をゆっくり閉じ、ぎゅっと力を入れて5秒間キープする
- 同じ動作を5回ほど繰り返す
おでこにシワが寄らないように、眉毛を上げず目の力だけで開くのがポイントです。
【下まぶたを動かす動作】
- 人差し指を目尻に、中指を目頭に軽く添える
- 上まぶたを動かさないように意識しながら、下まぶただけを持ち上げる
- 下まぶたの筋肉が動くのを感じながら、10秒間キープする
- 同じ動作を3回ほど繰り返す
下まぶたの筋肉は、目の下の脂肪や皮膚を直接支えている部分です。
意識的に動かすことで、たるみへのアプローチにつながります。
継続の目安
眼輪筋トレーニングは、毎日継続したいセルフケアです。
道具を使わず、休憩時間や気づいたときに取り入れやすいため、無理のない範囲で続けられるのも特徴のひとつです。
むくみの軽減であれば、早い段階で変化に気づくこともあります。
目の下のたるみには生活習慣の見直しも必要

血行不良や皮膚の弾力低下など、生活習慣が関わるたるみの原因は、日々の行動で改善できる部分です。
| たるみとの関わり | 対策 | |
| 睡眠 | 睡眠不足によって皮膚の修復やターンオーバーが妨げられると、肌のハリが低下 | ・就寝1時間前はパソコンやスマートフォンを控える・カフェイン、アルコールを控える・同じ時間に寝起きする・枕の高さを調節する |
| 血行 | 酸素や栄養が届きにくくなり、肌のハリや眼輪筋の働きが低下 | ・蒸しタオルや入浴で身体を温める・長時間の同じ姿勢を避ける・喫煙を控える |
| 紫外線 | コラーゲンが分解され、たるみと色素沈着が進行する | ・季節や天気を問わず日焼け止めを塗る・サングラス・帽子・日傘などを併用する・室内でもUVカットカーテンやグッズを活用する |
| 摩擦 | 薄い皮膚が伸びて元に戻りにくくなる | ・クレンジング、洗顔は泡で優しく洗う・タオルで強く拭かない・目元をこすらない |
| スキンケア | コラーゲン生成やターンオーバー、バリア機能をサポートする成分を選ぶ | ・ビタミンC誘導体・レチノール・ナイアシンアミド・ペプチド |
これらは即効性があるわけではありませんが、毎日何気なく行っている生活習慣を見直すことで、少しずつ目元の改善につながります。
自分にできることから取り入れ、目元への負担を抑える生活を心がけましょう。
目の下のたるみに対しての治療

セルフケアを続けても変化を感じられない場合や、目元のたるみの原因が眼窩脂肪の突出で構造的なものである場合は、美容医療の選択肢があります。
ここでは、目の下のたるみに対して検討されることが多い主な治療法について解説します。
肌のハリを補う治療
ハリを補う治療は、注入によって足りない部分を補ったり、肌そのものの質感を改善したりする方法です。
切開を伴わないため、ダウンタイムを抑えたい方に選ばれやすいですが、複数回の施術を前提としていることがあります。
- ヒアルロン酸注入:目の下のくぼみや影に成分を注入しボリュームを補う。数か月~1年ほどで体内に吸収される
- 脂肪注入:自身の脂肪を採取して目の下に注入する。定着すれば長期間持続する
- スキンブースター:目の下に少量ずつ注入し、コラーゲンの生成を促して肌質を底上げする
スキンブースターには、ジャルプロやプルリアル、リジュラン、ジュベルックなどさまざまな種類があります。
どの薬剤を採用しているかはクリニックによって異なるため、事前に確認しておきましょう。
スキンブースターについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
▶ジャルプロは目の下のクマに効果ある?適応タイプや注意点を解説
▶プルリアル・リジュラン・ジュベルックの違いは?選び方のポイント解説
引き締め治療
引き締め系の治療は、物理的な力や熱エネルギーによって、たるんだ組織を引き上げたり、皮膚を引き締めたりするアプローチです。
ダウンタイムや持続期間は治療ごとに違うため、カウンセリング時に確認してください。
- 糸リフト:特殊な糸を皮膚の下に通し、たるんだ組織を引き上げる
- HIFU(ハイフ):超音波を筋膜(SMAS)に集中させ、深層部を加熱して肌を内側から引き締める
- フォトフェイシャル:波長の広い光で線維芽細胞を活性化させ、軽度のたるみとシミ・くすみにも同時にアプローチする
これらの治療は、原因や状態によって適応が異なります。
たるみそのものが強い場合は、糸リフトやHIFUのような引き上げ効果が期待できる治療が選択肢に入るでしょう。
クリニックによって方針や導入している機器が異なるため、自分の希望に合った治療を医師と相談してみてください。
外科的治療
外科的な治療は、脂肪や皮膚そのものを切開して、直接たるみにアプローチする方法です。
切開する分ダウンタイムが長くなる傾向がありますが、効果の持続性が高いとされています。
- 経結膜脱脂:まぶたの裏側から余分な眼窩脂肪を取り除く
- ハムラ法・裏ハムラ法:脂肪を操作しくぼんだ部分へ移動させる
- 下眼瞼皮膚切除:皮膚のたるみが強い場合、余った皮膚を切除する
どのような術式が適しているかは、脂肪の状態や皮膚のたるみ具合によって異なります。
カウンセリング時に悩みを医師に伝え、適切な治療を検討しましょう。
まとめ
目の下のたるみは、血行不良や皮膚の弾力低下、眼窩脂肪の突出など、原因によって現れ方も対処法も違います。
自力で治したい場合は、マッサージやツボ押し、眼輪筋トレーニング、生活習慣の見直しを試してみてください。
セルフケアで改善が難しいケースでは、美容医療の治療を受けることも検討し、クリニックに相談してみましょう。
BIJOU CLINICは、大手クリニックで経験を積んだ院長が、患者様のお悩みを丁寧に聞き取り、適した治療をご提案します。
目の下のたるみ治療では、外科的治療はもちろん、さまざまなスキンブースターを取り揃えております。
セルフケア方法にお悩みの方、美容治療を検討している方は、ぜひBIJOU CLINICへご相談ください。
