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2026年7月20日
脂肪注入とヒアルロン酸注射は、どちらも輪郭を整えたりシワを目立ちにくくしたりする施術としてご存じの方もいるのではないでしょうか。
これらの施術は、目元・口元・フェイスライン全体などの部位や改善したい悩み、仕上がりの希望などによって向いている場合とそうではない場合があります。
2つの施術を併用すると、お互いの強みを活かすことによる総合的なアプローチが可能ですが、施術を行う順番や部位の選択、タイミングなどに注意が必要です。
この記事では、脂肪注入とヒアルロン酸注射を併用するメリットや注意点、それぞれの施術と相性が良いその他の美容医療などを紹介します。

脂肪注入とヒアルロン酸注射は、併用することで互いの長所を活かした施術ができるメリットがあります。
脂肪注入は広範囲のボリュームアップに適しており、肌の表面をなめらかに整えたい場合や、より自然な質感を求めたい場合に選択されます。
ヒアルロン酸注射は、シワの改善やシャープな輪郭を形成したい場合にピンポイントでアプローチが可能です。
それぞれが適した悩みに応じて使い分けることで、理想の仕上がりをより効率よく目指せる利点があります。

脂肪注入とヒアルロン酸注射の併用がおすすめなのは、以下のようなケースです。
フェイスラインを総合的に改善したい場合は、厚みをもたせたい部位には脂肪注入を行い、形を整えたいパーツにはヒアルロン酸注射を選択するのがおすすめです。
全ての形成をヒアルロン酸注射で行うと費用が高くなりやすいため、広範囲の注入には脂肪注入を選択することで費用を抑えやすくなります。
フェイスライン全体を脂肪注入で整え、脂肪の定着が落ち着いた後にヒアルロン酸注射で微調整を行う方法もあります。
改善したいパーツがいくつかある場合は、部位によって使い分けるのが合理的です。
例えば、同じ目元でもこめかみのボリュームアップには脂肪注入、細かいシワの改善や微調整にはヒアルロン酸注射が適しています。
脂肪注入は表面をなめらかにする役割があり、ヒアルロン酸注射にはパーツの形を整える役割があるため、併用することでメリハリのあるフェイスラインが目指せます。

以下の治療は、脂肪注入やヒアルロン酸注射と相性が良いとされています。
糸リフトは、医療用の特殊な糸を使用してフェイスラインを物理的にリフトアップする治療です。
糸リフトで気になる顔のたるみを引き上げ、シワの改善やボリュームアップを脂肪注入やヒアルロン酸注射で補助することで、よりバランスの取れたフェイスラインを目指せます。
ヒアルロン酸注射は、肌のボリュームロスを改善し、皮膚を支える土台を強化することでフェイスラインの引き上げにも働きかけるため、糸リフトとの相乗効果が期待できます。
脂肪注入の場合は、糸リフトによるリフトアップに加えて顔のくぼみや影をなめらかに整える役割があるため、自然な仕上がりを求める方におすすめです。
ボトックス注射は、ボツリヌス菌由来のタンパク質(ボツリヌストキシン)を注射し、筋肉の緊張を和らげる施術です。
脂肪注入やヒアルロン酸注射は、動きが多いこめかみや頬などの部位に施術を行った場合に吸収されやすくなる特徴があります。
ボトックス注射で施術部位の動きを抑制すると、脂肪やヒアルロン酸を吸収されにくくしたり、注入時の位置をキープして定着しやすくしたりするアプローチが可能です。
また、表情筋の働きによって生じる表情ジワに対しては、シワの原因となる筋肉の動きを制御するボトックスと、シワを内側から持ち上げる脂肪注入やヒアルロン酸注射との相乗効果が期待できます。

脂肪注入との併用が可能な治療の一例として、クマ取りや脂肪吸引などが挙げられます。
脂肪注入は黒クマ・青クマ・赤クマの3種類のクマの改善に効果が期待でき、そのなかでも黒クマの治療の場合は脱脂術と呼ばれる手術と脂肪注入が併用されるケースがあります。
黒クマの主な原因は、目の下のくぼみや飛び出た脂肪(眼窩脂肪)によって生じる影だとされています。
脱脂術は、まぶたの裏側を切開して眼窩脂肪を除去し、影の原因となっている膨らみを改善する手術です。
眼窩脂肪の除去のみでは目元に凹みや影が残り、老け見えややつれた印象につながる可能性があるため、脂肪注入を併用して表面をなめらかに整える処置が推奨されます。
また、青クマや赤クマは、目の下の血管や筋肉が透けることで生じるクマです。
血行不良のほかに皮膚の薄さが原因となるケースもあるため、血管や筋肉などの組織と皮膚の間に脂肪を注入し、透けるのを防ぐことで改善が期待できます。
脂肪注入と脂肪吸引の両方を考えている場合は、同日に施術を受けることでダウンタイムを1回にまとめられ、吸引した脂肪を捨てずに利用することが可能です。
採取した脂肪を特殊な技術で冷凍保存し、後日脂肪注入に利用できるクリニックもありますが、採取してすぐに精製・加工して使用した脂肪と比較すると定着しにくくなる可能性があります。
また、別々で受けると麻酔料や処置料などが別途でかかるケースもあるため、同日施術のほうがコストを抑えやすいです。
フェイスラインを整えつつ部分痩せをしたい、下半身が太いのに顔がこけているのが悩みなどの特徴に当てはまる方に向いています。

ヒアルロン酸注射との併用が可能な治療の一例として、ハイフやリップアートメイクなどが挙げられます。
ハイフは、超音波による熱エネルギーを肌の土台となる層の一点に集中させ、引き締めることでシワやたるみを改善する治療です。
肌のコラーゲン生成を促進する作用があるため、シワやくぼみを目立ちにくくするヒアルロン酸注射と併用することで、肌全体をハリと弾力のある印象へと導く効果が期待できます。
ハイフの影響でヒアルロン酸注射のダウンタイムが長引いたり、効果が実感しにくくなったりする可能性があるため、併用の際はハイフの後にヒアルロン酸注射を受けるのが一般的です。
アートメイクとは、専用の針を用いて皮膚の浅い層に色素を注入し、メイクのように見せる施術で、汗や水でも落ちにくく、定着した色素は一定期間の維持が期待できる点が特徴です。
リップアートメイクを行うと、メイクをしなくても血色のいい唇をキープでき、食事やマスクでも色落ちしないメリットがあります。
ヒアルロン酸注射は唇の形成と相性がいいため、リップアートメイクと併用することで理想の色調・形・立体感が揃った唇を目指せます。

脂肪注入とヒアルロン酸注射は施術に適している部位がそれぞれ異なるため、状況に応じて使い分けることが大切です。
おでこやこめかみは、広範囲をなめらかに仕上げる脂肪注入のほうが向いています。
これらの部位は丸みを形成するのに注入量が多く必要になるため、ヒアルロン酸注射を選択するとコストが高くなる傾向があります。
ただし、おでこは表情筋による動きが多い部位で、脂肪が定着しにくい特徴もあるため、2回以上の施術が必要になる可能性を理解しておくことが大切です。
目の下の場合は、ケースに合わせて脂肪注入かヒアルロン酸注射の選択が必要です。
例えば涙袋を形成したい場合、脂肪注入では形がしっかりと保てずに広がってしまいやすく、定着が不十分で見た目に不自然さが生じた場合にも修正が難しい点が懸念されます。
また、ゴルゴラインを改善したい場合は、軽度であれば脂肪注入でなめらかな仕上がりを目指せますが、靭帯(筋)が顔の骨や皮膚と強く癒着している場合は、ヒアルロン酸注射で強めに持ち上げる必要があります。
状況によっては、脂肪注入やヒアルロン酸注射に加え、まぶたの裏や下まつ毛の生え際を切開して脂肪を移動させるハムラ法や、靭帯を剥離する処置などが必要です。
頬のコケには、ヒアルロン酸注射よりも脂肪注入のほうが向いています。
脂肪注入のほうが多く注入した際の費用を抑えやすいだけでなく、元々あった脂肪と同じような柔らかい仕上がりが期待できます。
ただし、ほうれい線を改善したい場合は、溝にピンポイントで注入でき、内側からしっかりと持ち上げられるヒアルロン酸注射が第一選択となるケースも少なくありません。
唇の形を整えたい場合は、主にヒアルロン酸注射が選択されるケースが多いです。
ヒアルロン酸注射は細かなデザインの調整や輪郭形成に特化しているため、アヒル口にしたい、M字リップにしたいなどの希望に合わせて施術できるメリットがあります。
また、施術後は比較的すぐに効果を実感しやすいため、イベントまでに唇をぷっくりさせたい、厚みが欲しいなどの悩みにも対応可能です。
あごをシャープに整えたいケースではヒアルロン酸注射が向いていますが、自然な柔らかさを求める場合は脂肪注入がおすすめです。
あごの輪郭をはっきりさせるとフェイスラインがスッキリとして見えるほか、シワが気になる場合にも、膨らみをもたせることで目立ちにくくする効果が期待できます。
脂肪注入の場合は、あご先を整えたうえで突出した部分の周辺を補うように注入することで、なめらかな丸みを目指せます。

脂肪注入とヒアルロン酸注射は、部位によって使い分けるとメリットにつながる場合もありますが、基本的には同じ部位には注入しないほうがよいとされています。
これらを同じ部位に注入すると、しこりリスクが高まったり、定着しにくくなったりするためです。
また、ヒアルロン酸が吸収されて見た目が変わると、脂肪注入の変化が十分ではなかった場合に十分な仕上がりにならない可能性があります。
ヒアルロン酸注射と同一部位に脂肪注入を希望する場合は、先に注入したヒアルロン酸が吸収されるのを待つか、ヒアルロニダーゼを用いて溶解してからの施術が推奨されます。

脂肪注入とヒアルロン酸注射は、好みの仕上がりや施術の目的以外に、ダウンタイムや効果の持続期間を考慮して選択するのもよいでしょう。
以下では、脂肪注入とヒアルロン酸注射のそれぞれに向いている方の特徴を紹介します。
以下の方には、ヒアルロン酸注射よりも脂肪注入のほうが比較的向いています。
脂肪注入はヒアルロン酸注射よりも効果が持続しやすいため、メンテナンスを避けたい方や仕上がりを維持したい方におすすめです。
自身の脂肪を使用するため触り心地が自然で、注入液に対するアレルギーや拒絶反応のリスクも非常に低いとされています。
ただし、注入した脂肪も元々あった脂肪と同じようにダイエットによって減少する可能性があるため、仕上がりを維持したい場合は急激な体重変化に注意しましょう。
以下の方には、脂肪注入よりもヒアルロン酸注射のほうが推奨されます。
ヒアルロン酸注射は注入後の早い段階でボリュームの変化を感じやすいため、イベントに合わせて顔のパーツを整えたい方におすすめです。
また、個人差はありますが、施術後に腫れや内出血などが目立ちにくく、脂肪注入より痛みも少ないケースが多いため、ダウンタイムが私生活に影響するのを気にする方にも向いています。
さらに、脂肪注入と比較するとヒアルロン酸注射のほうが修正の難易度が低く、仕上がりに満足できない場合でも、溶かしたり自然に吸収されるのを待ったりすることで修正しやすい点もメリットです。
ただし、ごく稀にヒアルロン酸が血管内に入り込むことで血管閉塞を引き起こすリスクがあるため、強い痛みや視界の異常がある場合は速やかに施術を受けたクリニックを受診してください。
脂肪注入とヒアルロン酸注射は併用が可能ですが、両方で同じ悩みの改善を目指すよりも、悩みに分けて使い分けるケースが多いです。
同一部位に同時に注入するとしこりや不自然さにつながる恐れがあるため、医師と相談したうえで適切な施術方法を選択しましょう。
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